医学部

メニュー

非小細胞肺癌におけるEGFR-uncommon mutationに対するEGFR-TKI治療効果の検討(後ろ向き臨床研究)

このたび上記の治療で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた下記の研究を、実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。

1 対象となる方

2002年9月1日より2018年3月31日までの間に、当院呼吸器内科にてEGFR遺伝子変異陽性肺癌と診断され抗がん剤治療をされた方。

2 研究課題名

非小細胞肺癌におけるEGFR- uncommon mutationに対するEGFR-TKI治療効果の検討(後ろ向き観察研究)
(※過去の診療データのみを用いるものを、後向き観察研究といいます。)

3 本研究の意義、目的

日本人の肺腺癌患者の約50%に上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異および遺伝子発現異常が認められます。その遺伝子変異の約90%はゲフィチニブ(イレッサ®)やエルロチニブ(タルセバ®)、アファチニブ(ジオトリフ®)といった分子標的薬(EGFR-TKI)が有効性を示しております。しかしながら、残りの約10%の変異タイプ(EGFR- uncommon mutation)には、これらの薬の効果が低いか不明と言われ、はっきりわかっておりません。そこで、本研究ではEGFR陽性肺癌のうち上記の分子標的薬が効きにくいとされる変異タイプに対して最適な治療法を明らかにすることを目的として、これまでに行われた治療実績からより有効な薬剤を評価します。
これにより、今後の治療戦略を考える上で有用な情報となることが期待されます。

4 本研究の方法

本研究は、対象となる患者さんの診療録から、決められた調査項目を後ろ向きに収集し、評価します。

5 協力をお願いする内容

診療録の閲覧

6 本研究の実施期間

2018年4月1日~2021年3月31日(予定)

7 プライバシーの保護について

  1. 本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第三者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
  2. 患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に完全に抹消します。
  3. なお連結情報は当院内のみで管理し、一切公開いたしません。

8 その他

本研究に関わる研究経費は、講座研究費で行われます。ただし、研究者の一部には小野薬品工業およびアストラゼネカ株式会社との間に利益相反(COI)が存在します。

9 お問い合わせ先

東邦大学薬学部 実践医療薬学研究室
有山 智博
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1
047-472-1640

東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科学分野
磯部 和順
〒143-8541 東京都大田区大森西 6-11-1
03-3762-4151
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151