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EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌における1ncRNAの研究

進行/再発小細胞肺癌の診断・治療のため当院に入院・通院されていた方へ

このたび上記のご病気で入院・通院されていた患者さんの手術検体を用いた下記の研究を実施いたしますので、ご協力をお願いいたします。

1 対象となる方

西暦2002年9月1日より2018年2月1日までの間に、当院呼吸器センターにて進行/再発非小細胞肺癌の診断・治療のため手術をお受けになった方。

2 研究課題名

EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌におけるlncRNAの研究

3 本研究の意義、目的

肺癌は日本における癌による死因の第1位であり、そのうち約8割を非小細胞肺癌が占める。さらに、その多くで、受容体チロシンキナーゼの1つである上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子においてエクソン19の欠失変異やエクソン21の点突然変異(L858R)などの活性型変異が認められます。このような変異陽性のEGFRがもたらす異常なシグナルは、細胞の増殖、転移、血管新生、アポトーシスの抑制などを引き起こし、癌の悪性化と密接に関与することが知られている。しかしながら、このような変異を有するEGFRがもたらす下流のシグナルへの影響は未だ不明な点が多く残されています。
一方、近年では、従来転写のノイズとして考えられていた、タンパク質をコードしない長いRNA (lncRNA) が、腫瘍の進行および転移に関与する重要な調節因子として注目されるようになりました。しかしながら、非小細胞肺癌におけるそれらの役割は現在においてもほとんど理解されていません。
 したがって、本研究においては、非小細胞肺癌において発現するlncRNA の中に、その発現パターンがEGFR遺伝子変異と相関するものが存在することを実験により証明して、さらに、そのlncRNAの発現とEGFR遺伝子変異陽性肺癌の予後やEGFR-TKIの治療効果との関連を探ることを目的として研究を行います。

4 本研究の方法

EGFR遺伝子変異陽性肺癌)の手術標本より、lncRNAの発現量はPCR法を用いて、癌部と非癌部の発現を調べます。さらに、EGFR遺伝子変異の種類や、組織型、EGFR—TKIの治療効果(無増悪生存期間、奏功率)とlncRNAの発現量との相関性を検討します。

5 協力をお願いする内容

本研究は手術検体のうち、病理診断を行った後の残余検体を解析に用います(本研究のために新たな検体採取はおこないません。)。

6 本研究の実施期間

医学部倫理審査委員会承認後~2021年2月28日(予定)

7 プライバシーの保護について

  1. 本研究で取り扱う患者さんの診療情報は、個人情報をすべて削除し、第三者にはどなたのものかわからないデータ(匿名化データ)として使用します。
  2. 患者さんの個人情報と匿名化データを結びつける情報(連結情報)は、本研究の個人情報管理者が研究終了まで厳重に管理し、研究の実施に必要な場合のみに参照します。また、研究終了時に完全に抹消します。

8 お問い合わせ先

東邦大学医療センター 大森病院 呼吸器内科
〒143-8541 東京都大田区 大森西6-11-1
TEL: 03-3762-4151(代表)
研究代表者:磯部 和順
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151