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男性不妊症患者におけるY染色体微小欠失に関する研究

研究の背景および目的

近年不妊症のご夫婦は増えてきており結婚されたカップルの10-15%が不妊で悩んでいるとされています。不妊症の原因として約半数に男性因子が関与しており、その原因として精液検査異常が最も多くなっています。精液検査異常を引き起こす原因の一つとしてY染色体微小欠失と呼ばれるものがあります。男性特有であるY染色体のごくわずかな領域が抜け落ちることで無精子症やそれに近い状態になってしまいます。Y染色体微小欠失の検査は以前より行われていましたが、2014年より本邦において新しい方法での検査が開始となりました。
この検査は現在日本でのみ行われており、日本でのデータの解析が重要となってきます。そのために,2014年4月から2016年12月までに,当院で得られた検査・治療の結果を調べる研究を予定しております。
東邦大学医療センター大森病院リプロダクションセンターでは、男性不妊症の患者さんの中で,Y染色体微小欠失検査を受けた方に関して、その結果と不妊治療の結果の関連を調べることを目的としています。

研究対象および方法

この研究は、東邦大学医療センター大森病院倫理委員会の審査を経て承認を得ています。2014年4月から2016年12月までに当院リプロダクションセンターでY染色体微小欠失検査を受けた患者さんを対象としています。なお、この研究全体の実施期間は2014年4月から2017年12月を予定しています。本学目標症例としては、50例を見込んでいます。
集めたデータは学会や論文などに発表される事がありますが,個人情報が公表されることはありません。また、この研究ではこれまでに行われた検査や治療内容のデータを使いますので、患者さんの負担はありませんし、今後の治療方針にも影響しません。
この研究または説明書の内容についてもっと詳しく知りたいときや、何か分からないこと、心配なことがありましたら、何でも遠慮なく下記にお尋ねください。研究に関する相談窓口を別に設けておりますので、そちらに尋ねられても構いません。お気軽にご利用ください。

連絡先および担当者

東邦大学医療センター大森病院
泌尿器科リプロダクションセンター   
職位・氏名 准教授・小林 秀行
電話 03-3762-4151 内線3131
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151