臨床腫瘍学講座緩和医療学分野
所属教員名
中村 陽一 / 教 授
平沼 彩子 / 院内講師
平沼 彩子 / 院内講師
運営責任者

中村 陽一 / 教授
研究室概要
緩和医療学分野は全国でも数少ない緩和医療学を専門として、臨床・教育・研究を行う大学医学部の分野です。東邦大学の緩和ケアは3病院の外科医が中心となって各々チーム医療を展開するかたちで開始されました。
2017年7月「がんプロフェッショナル養成基盤推進事業」を推進する「臨床腫瘍学講座」に、緩和医療の担当教員が移籍し、腫瘍学の一領域としての教育活動を開始しました。
2023年4月「臨床腫瘍学講座緩和医療学分野」として独立し、3医療センターの緩和ケア臨床、卒前・卒後教育の推進、大学院生教育を含めた研究活動を行なっております。
緩和医療学は疾患の治療だけでなく、患者・家族の抱える身体的、精神的、社会的、そしてスピリチュアルな問題に全人的にアプローチを行います。患者・家族のQuality of Lifeを高め、苦痛や不安を和らげることが緩和医療の目的です。
がん以外の慢性疾患や難病に対しても早期からの介入を行い、患者がより充実した生活を送れるような支援を行っています。そのために、医師、看護師、ソーシャルワーカー、心理士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士などさまざまな専門職が協力しチーム医療を展開しています。
緩和医療学は、医学の枠を超え、人生の質そのものに関わる学問であるとも言えます。人生の最終段階を迎える過程で、少しでも穏やかで安心した日々を過ごせるよう、緩和医療の重要性を理解し、実践することが求められます。
2017年7月「がんプロフェッショナル養成基盤推進事業」を推進する「臨床腫瘍学講座」に、緩和医療の担当教員が移籍し、腫瘍学の一領域としての教育活動を開始しました。
2023年4月「臨床腫瘍学講座緩和医療学分野」として独立し、3医療センターの緩和ケア臨床、卒前・卒後教育の推進、大学院生教育を含めた研究活動を行なっております。
緩和医療学は疾患の治療だけでなく、患者・家族の抱える身体的、精神的、社会的、そしてスピリチュアルな問題に全人的にアプローチを行います。患者・家族のQuality of Lifeを高め、苦痛や不安を和らげることが緩和医療の目的です。
がん以外の慢性疾患や難病に対しても早期からの介入を行い、患者がより充実した生活を送れるような支援を行っています。そのために、医師、看護師、ソーシャルワーカー、心理士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士などさまざまな専門職が協力しチーム医療を展開しています。
緩和医療学は、医学の枠を超え、人生の質そのものに関わる学問であるとも言えます。人生の最終段階を迎える過程で、少しでも穏やかで安心した日々を過ごせるよう、緩和医療の重要性を理解し、実践することが求められます。
研究の概要と展望
概要
下記テーマにそった研究を実施・計画しています。
痛みや鎮痛薬感受性における個人差の遺伝的要因(遺伝子多型との関連について)
痛みや鎮痛薬に対する感受性には大きな個人差があり、臨床での疼痛管理や副作用の制御において大きな問題となっています。この個人差が発生する原因の一つに遺伝的要因(遺伝子多型)があり、近年の遺伝子解析技術の進歩により徐々に明らかになってきております。緩和医療学は学問の特性からエビデンスに乏しいデータが多く、経験側に頼る部分も非常に多いのが現状です。そのため、これらの研究が進んでいくことで、患者個々人に合った鎮痛薬投与量で疼痛治療がなされる「テーラーメイド疼痛治療」が実現され、臨床応用につなげることで、エビデンスに基づいて、副作用を少なくし安全な疼痛治療が可能になると考えられます。
患者QOL評価に関する研究
患者のQuality of Lifeを評価する方法に関しては、種々の評価ツールが報告されている。終末期がん患者では自記式での評価を行うことが困難であり、医療者による評価が必要になることも多くあります。評価ツールの妥当性を検討し、新たな調査ツールの開発を目指しています。
Virtual Realityを用いた医学教育に関する研究
昨今、さまざまな領域でVirtual Realityが応用され、教育においても活用されています。医学生が診療参加型臨床実習を行うのが困難な状況(例:看取り、クレーム対応、スピリチュアルペイン)において、実習の代わりとしての学修効果の有無に関して研究を行っています。
「死の臨床」・「スピリチュアルペイン」に関する研究
生命を脅かす病などの困難に直面する人や家族等にとって最適な援助の道を全人的立場から探求し、人々が自分らしい人生を全うするために、「死の臨床」に関する研究を行っています。スピリチュアルペインは「自己のあり様が肯定できないことによる苦痛」と考えられています。実存的苦痛や霊的苦痛ともいわれます。
死の臨床、スピリチュアルペインは、宗教学や倫理学、哲学などの人文系の領域とも学問領域が交わる領域であり、「スピリチュアルペイン・スピリチュアルケアとは?」という疑問を解くために、過去の文献レビューを行いながら研究を行っています。
痛みや鎮痛薬感受性における個人差の遺伝的要因(遺伝子多型との関連について)
痛みや鎮痛薬に対する感受性には大きな個人差があり、臨床での疼痛管理や副作用の制御において大きな問題となっています。この個人差が発生する原因の一つに遺伝的要因(遺伝子多型)があり、近年の遺伝子解析技術の進歩により徐々に明らかになってきております。緩和医療学は学問の特性からエビデンスに乏しいデータが多く、経験側に頼る部分も非常に多いのが現状です。そのため、これらの研究が進んでいくことで、患者個々人に合った鎮痛薬投与量で疼痛治療がなされる「テーラーメイド疼痛治療」が実現され、臨床応用につなげることで、エビデンスに基づいて、副作用を少なくし安全な疼痛治療が可能になると考えられます。
患者QOL評価に関する研究
患者のQuality of Lifeを評価する方法に関しては、種々の評価ツールが報告されている。終末期がん患者では自記式での評価を行うことが困難であり、医療者による評価が必要になることも多くあります。評価ツールの妥当性を検討し、新たな調査ツールの開発を目指しています。
Virtual Realityを用いた医学教育に関する研究
昨今、さまざまな領域でVirtual Realityが応用され、教育においても活用されています。医学生が診療参加型臨床実習を行うのが困難な状況(例:看取り、クレーム対応、スピリチュアルペイン)において、実習の代わりとしての学修効果の有無に関して研究を行っています。
「死の臨床」・「スピリチュアルペイン」に関する研究
生命を脅かす病などの困難に直面する人や家族等にとって最適な援助の道を全人的立場から探求し、人々が自分らしい人生を全うするために、「死の臨床」に関する研究を行っています。スピリチュアルペインは「自己のあり様が肯定できないことによる苦痛」と考えられています。実存的苦痛や霊的苦痛ともいわれます。
死の臨床、スピリチュアルペインは、宗教学や倫理学、哲学などの人文系の領域とも学問領域が交わる領域であり、「スピリチュアルペイン・スピリチュアルケアとは?」という疑問を解くために、過去の文献レビューを行いながら研究を行っています。
代表論文
- Aoki Y, Nishizawa D, Ohka S, Kasai S, Arita H, Hanaoka K, Yajima C, Iseki M, Kato J, Ogawa S, Hiranuma A, Hasegawa J, Nakayama K, Ebata Y, Ichinohe T, Hayashida M, Fukuda K, Ikeda K. Rs11726196 single-nucleotide polymorphism of the transient receptor potential canonical 3 (TRPC3) gene is associated with chronic pain. Int J Mol Sci 24(2):1028. 2023
- Nishizawa D, Iseki M, Arita H, Hanaoka K, Yajima C, Kato J, Ogawa S, Hiranuma A, Kasai S, Hasegawa J, Hayashida M, Ikeda K (2021) Genome-wide association study identifies candidate loci associated with chronic pain and postherpetic neuralgia. Mol Pain 17: 1744806921999924. 2021
- Ohka S, Yamada S, Nishizawa D, Fukui Y, Arita H, Hanaoka K, Iseki M, KatoJ, Ogawa S, Hiranuma A, Kasai S, Hasegawa J, Hayashida M, Fukushi S, Saijo M, Ikeda K: Heparan sulfate 3-O-sulfotransferase 4 is genetically associated with herpes zoster and enhances varicella-zoster virus-mediated fusogenic activity. Mol Pain 17: 17448069211052171, 2021
- Nakamura Y, Takamiya Y, Saito M, Kuroko K, Shiratsuchi T, Oshima K, Ito Y, Miyake S: A survey of palliative medicine education in Japan’s undergraduate medical curriculum. BMC Palliative Care 16: 38, 2017
- Yamaguchi T, Goya S, Kohara H, Watanabe H, Mori M, Matsud Y, Nakamura Y, Sakashita A, Nishi T, Tanaka K: Treatment recommendations for respiratory symptoms in cancer patients: Clinical guidelines from the Japanese Society for Palliative Medicine. J Palliat Med 19: 925-35, 2016
- Nakamura Y, Watanabe R, Katagiri M, Saida Y, Katada N, Watanabe M, Asai K, Enomoto T, Kiribayashi T, Kusachi S: Percutaneous endoscopic gastrostomy and percutaneous transesophageal gastrotubing for palliative treatment of malignant bowel obstruction: a review. Toho J Med 2: 113-118, 2016
- Nakamura Y, Watanabe R, Katagiri M, Saida Y, Katada N, Watanabe M, Okamoto Y, Asai K, Enomoto T, Kiribayashi T, Kusachi S: Neutrophil / lymphocyte ratio has a prognostic value for patients with terminal cancer. World J Surg Oncol 14: 148,2016.
- Nagashima M, Ooshiro M, Moriyama A, Sugishita Y, Kadoya K, Sato A, Kitahara T, Takagi R, Urita T, Yoshida Y, Tanaka H, Oshiro T, Okazumi S, Katoh R: Efficacy and tolerability of controlled-release oxycodone for oxaliplatin-induced peripheral neuropathy and the extension of FOLFOX therapy in advanced colorectal cancer patients. Supportive care in cancer : official journal of the Multinational Association of Supportive Care in Cancer 22:1579 -1584, 2014
- Nakamura Y, Nagao J, Saida Y, Watanabe M, Okamoto Y, Asai K, Enomoto T, Kiribayashi T, Kusachi S: Use of the Prognostic Nutritional Index to predict clinical outcomes of patients with terminal stage cancer. Palliative Care Research 8: 199-202, 2013
- Moriyama A, Nishizawa D, Kasai S, Hasegawa J, Fukuda KI, Nagashima M, Katoh R, Ikeda K: Association Between Genetic Polymorphisms of the β(1)-Adrenergic Receptor and Sensitivity to Pain and Fentanyl in Patients Undergoing Painful Cosmetic Surgery. J Pharmacoll Sci 121:48 -57 , 2013
教育の概要
学部
医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度版)の改訂によって、「緩和ケア」が「総合的に患者・生活者をみる姿勢」のなかに項目として設定され、さらに「死」に関する項目も多く記載されています。
授業では、「死生学」を中心に、演習科目である全人的医療人教育を担当しています。課題について自身の考えをまとめ、小グループでのディスカッションを行っています。緩和医療学に関しては講義に加え、学生全員が臨床実習を必修で行なっています。
M1:全人的医療人教育(プロフェッショナリズム):医学史
M2:全人的医療人教育(倫理):死生学と医療倫理
M3:全人的医療人教育(プロフェッショナリズム):死生学演習
腫瘍学:緩和医療
M4:全人的医療人教育(コミュニケーション):悪い知らせの伝え方
総合診療:在宅緩和ケア、人生の最終段階の医療について、非悪性疾患の緩和ケア
臨床実習:緩和ケアでの臨床実習を必修としている。
地域医療学
新潟県の地域枠学生に対して、選択科目地域医療学を設置している。新潟県の「救急医療」、「僻地医療」、「地域参画型医学教育」のいずれか1つのテーマについて、1年次から3年次までの学生を屋根瓦式小グループで、事前学修を春学期に行います。夏季休暇中に新潟県内の医療機関で早期体験実習を行います。秋学期に振り返りを行い、最終発表会を千葉枠学生と合同で実施しています。
授業では、「死生学」を中心に、演習科目である全人的医療人教育を担当しています。課題について自身の考えをまとめ、小グループでのディスカッションを行っています。緩和医療学に関しては講義に加え、学生全員が臨床実習を必修で行なっています。
M1:全人的医療人教育(プロフェッショナリズム):医学史
M2:全人的医療人教育(倫理):死生学と医療倫理
M3:全人的医療人教育(プロフェッショナリズム):死生学演習
腫瘍学:緩和医療
M4:全人的医療人教育(コミュニケーション):悪い知らせの伝え方
総合診療:在宅緩和ケア、人生の最終段階の医療について、非悪性疾患の緩和ケア
臨床実習:緩和ケアでの臨床実習を必修としている。
地域医療学
新潟県の地域枠学生に対して、選択科目地域医療学を設置している。新潟県の「救急医療」、「僻地医療」、「地域参画型医学教育」のいずれか1つのテーマについて、1年次から3年次までの学生を屋根瓦式小グループで、事前学修を春学期に行います。夏季休暇中に新潟県内の医療機関で早期体験実習を行います。秋学期に振り返りを行い、最終発表会を千葉枠学生と合同で実施しています。
大学院
2024年度現在、社会人大学院生が在籍しております。学外の病院の常勤医をしながら研究活動を実施しています。直接対面での授業のほかに、多くをWebミーティングで行いながら研究を行なっております。勤務先での臨床データをもとにした研究も実施可能です。博士課程の大学院生を募集しております。興味がある方は、ぜひご連絡をいただければと思います。
診療の概要
緩和医療学分野は、東邦大学医療センターの3病院の緩和ケアを統括して臨床業務を行うことも設置目的のひとつであります。現在教員数が少なく、大森と佐倉の1名ずつであります。外科学講座一般消化器外科学分野から大森病院へ1名、精神神経学講座からは大森病院へ1名、大橋病院に2名の医師を派遣いただき緩和ケアの臨床業務にあたっております。
大森病院、佐倉病院はともに、日本緩和医療学会の認定指導施設であり、専門医の取得も可能です。なお、東邦大学には緩和ケア病棟はなく、各病院とも入院患者への緩和ケアチームでの診療、緩和ケア外来での診療を行っています。
<大森病院>
入院患者にはコンサルテーション型で主治医、病棟のサポートを行っています。緩和ケアセンターには、緩和ケア支援チーム、緩和ケア外来、小児緩和ケアチームが設置され、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、歯科衛生士、事務でのチーム医療を展開しています。外来は平日、毎日実施しており、主治医の診療日程にあわせた対応を行っています。また、思春期若年成人をサポートするためにAYAサポートチームの活動にも参画しています。
2023年度:入院患者依頼件数558件(うち非がん疾患38件)、外来患者実数514件
<佐倉病院>
がん患者緩和ケアセンターでは、医師4名、看護師1名、薬剤師2名、栄養士1名よりなる緩和ケアチームを設置し、入院や外来の緩和ケアを行っています。入院患者には直接型介入にて、主治医と一緒により専門的な症状緩和を行い、週2回の定期カンファランスを通してチーム全員で全人的苦痛緩和を目指しています。外来は週2回(その他の日も主治医に合わせ適宜対応)行い、また慢性疼痛やがん関連リンパ浮腫患者の受け入れも行っています。
放射線科や退院支援部門とも密に連携を取り、非薬物治療や意思決定支援、療養調整なども積極的に行っています。
2023年度:入院患者依頼件数223件(うち非がん疾患14件)、外来患者実数181件
大森病院、佐倉病院はともに、日本緩和医療学会の認定指導施設であり、専門医の取得も可能です。なお、東邦大学には緩和ケア病棟はなく、各病院とも入院患者への緩和ケアチームでの診療、緩和ケア外来での診療を行っています。
<大森病院>
入院患者にはコンサルテーション型で主治医、病棟のサポートを行っています。緩和ケアセンターには、緩和ケア支援チーム、緩和ケア外来、小児緩和ケアチームが設置され、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、臨床心理士、歯科衛生士、事務でのチーム医療を展開しています。外来は平日、毎日実施しており、主治医の診療日程にあわせた対応を行っています。また、思春期若年成人をサポートするためにAYAサポートチームの活動にも参画しています。
2023年度:入院患者依頼件数558件(うち非がん疾患38件)、外来患者実数514件
<佐倉病院>
がん患者緩和ケアセンターでは、医師4名、看護師1名、薬剤師2名、栄養士1名よりなる緩和ケアチームを設置し、入院や外来の緩和ケアを行っています。入院患者には直接型介入にて、主治医と一緒により専門的な症状緩和を行い、週2回の定期カンファランスを通してチーム全員で全人的苦痛緩和を目指しています。外来は週2回(その他の日も主治医に合わせ適宜対応)行い、また慢性疼痛やがん関連リンパ浮腫患者の受け入れも行っています。
放射線科や退院支援部門とも密に連携を取り、非薬物治療や意思決定支援、療養調整なども積極的に行っています。
2023年度:入院患者依頼件数223件(うち非がん疾患14件)、外来患者実数181件
その他
「がん対策基本法」、「がん対策推進基本計画」に基づいた、がん診療等に携わる医師等に対する緩和ケア研修会の開催が、がん診療連携拠点病院などでは要件の必須事項として開催が求められています。教室員が、東邦大学医学部、医療センター大森病院、大橋病院、佐倉病院での緩和ケア研修会の企画責任者、講師をつとめ、東邦大学における基本的な緩和ケアに関する教育活動を展開しています。
社会貢献
<公益社団法人 医療系大学間共用試験実施評価機構>
医師法の改正により公的化された医学生共用試験CBT、OSCE、さらに卒業前に実施しているPost-CC OSCEを機構で実施しています。機構において、中村が下記の委員長、委員を担当し、全国82大学医学部・医科大学での共用試験の公正な実施に関わっています。
医学生共用試験CBT推進会議 委員長
医学生共用試験CBT実施管理委員会 委員
医学生共用試験CBT到達基準検討委員会 委員長
医学生共用試験OSCE推進会議 委員 など
<がん診療等に携わる医師等に対する緩和ケア研修会>
杏林大学附属病院、東京都立多摩総合医療センター、公立昭和病院、国際医療福祉大学三田病院、獨協医科大学病院、JR東京総合病院、東芝病院、東京都立墨東病院等に教室員が招聘され、講師・ファシリテータとして、医療者に対する基本的な緩和ケアの教育の普及に携わっています。
医師法の改正により公的化された医学生共用試験CBT、OSCE、さらに卒業前に実施しているPost-CC OSCEを機構で実施しています。機構において、中村が下記の委員長、委員を担当し、全国82大学医学部・医科大学での共用試験の公正な実施に関わっています。
医学生共用試験CBT推進会議 委員長
医学生共用試験CBT実施管理委員会 委員
医学生共用試験CBT到達基準検討委員会 委員長
医学生共用試験OSCE推進会議 委員 など
<がん診療等に携わる医師等に対する緩和ケア研修会>
杏林大学附属病院、東京都立多摩総合医療センター、公立昭和病院、国際医療福祉大学三田病院、獨協医科大学病院、JR東京総合病院、東芝病院、東京都立墨東病院等に教室員が招聘され、講師・ファシリテータとして、医療者に対する基本的な緩和ケアの教育の普及に携わっています。
学会活動
日本緩和医療学会、日本死の臨床研究会を中心に学会活動を行っています。
<中村教授>
日本緩和医療学会では、代議員をつとめております。緩和医療ガイドライン委員会の、呼吸器症状ガイドライン改訂WPG員、がん疼痛薬物療法ガイドライン改訂WPG員などでガイドラインの策定にかかわりました。
日本死の臨床研究会では、理事をつとめ、関東甲信越支部が大森病院緩和ケアセンターに設置されています。
<平沼院内講師>
日本緩和医療学会で委員会活動にWG員として参加しております。
<中村教授>
日本緩和医療学会では、代議員をつとめております。緩和医療ガイドライン委員会の、呼吸器症状ガイドライン改訂WPG員、がん疼痛薬物療法ガイドライン改訂WPG員などでガイドラインの策定にかかわりました。
日本死の臨床研究会では、理事をつとめ、関東甲信越支部が大森病院緩和ケアセンターに設置されています。
<平沼院内講師>
日本緩和医療学会で委員会活動にWG員として参加しております。
主催学会
我が国の緩和医療関連団体として、最も歴史が長い「日本死の臨床研究会年次大会」の大会長を2026年に中村教授が担当することになりました。この会では、医師、看護師、薬剤師などの医療職のほかに、宗教家、哲学者、社会学者、医学生や看護学生、さらには一般の方々も参加される会です。講演やシンポジウムもありますが、最大の特徴は「事例検討」です。一般的に学会では、ベストプラクティスを症例報告しますが、本会では発表者が事例を通して悩み、考え、対応することが困難であった事例を会場の参加者と討議を行うセッションです。参加者は発表者の経験を追体験し、一緒にカンファレンスを行っているような気持ちになります。ぜひ、参加してみてください。
第49回 日本死の臨床研究会年次大会
テーマ:「原点回帰 -生、そして死をいつくしむ-」
大会長:中村陽一(東邦大学医学部教授)、前澤美代子(山梨県立大学看護学部教授)
期日:2026年10月31日(土)、11月1日(日)
会場:山梨県立大学池田キャンパス
第49回 日本死の臨床研究会年次大会
テーマ:「原点回帰 -生、そして死をいつくしむ-」
大会長:中村陽一(東邦大学医学部教授)、前澤美代子(山梨県立大学看護学部教授)
期日:2026年10月31日(土)、11月1日(日)
会場:山梨県立大学池田キャンパス