医学部

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眼科学講座(大橋)

所属教員名

石田 政弘 / 教 授
八木 文彦 / 准教授
石田 恭子 / 准教授
竹山 明日香/ 講 師

運営責任者

講座の概要

眼科学講座(大橋)は1982年4月に大橋病院眼科学研究室として開講されました。初代教授 戸張幾生教授の着任後、1991年4月には大橋病院眼科学研究室から東邦大学大橋病院眼科学第2講座へ昇格を果たしました。その後、1992年10月より2代目教授 竹内忍教授、2007年4月より3代目教授 富田剛司教授、2020年5月より4代目教授 石田政弘教授が着任、講座を主宰しています。2012年4月より、呼称も東邦大学大橋病院眼科学第2講座より東邦大学大橋病院眼科学講座(大橋)へ変更となり、現在に至ります。臨床と研究の両立を目指し、教室員一同、日々研鑚しております。

研究の概要

現在眼科においては大橋倫理委員会の承諾のもと、以下の臨床研究を行っております。

  • 先発品と製剤設計の異なる後発品カルテオロールLA点眼液2%「わかもと」の眼圧下降作用、安全性及び使用感についての先発品との比較研究
  • 緑内障および緑内障疑い患者の診断および治療経過の調査
  • 緑内障治療前後における眼血流量測定
  • 緑内障手術前後における眼底と機能の変化に関する研究
  • 緑内障における乳頭周囲網脈絡膜萎縮と視野障害、眼血流量との関連
  • 未治療の緑内障における視神経乳頭血流と黄斑部網膜神経節複合体厚さとの関連
  • 開放隅角緑内障における視神経乳頭周囲網膜神経線維厚・黄斑部網膜神経節複合体厚と視野進行の関連
  • 光干渉断層計で獲得した視神経乳頭部網膜神経線維層厚や黄斑部網膜厚などのパラメーターによる緑内障診断の比較
  • 黄斑部内層厚や黄斑部外層厚などのパラメーターを用いた緑内障眼の長期経過観察
  • 多極所網膜電位図における緑内障診断力についての前向き研究
  • 緑内障インプラント手術(エクスプレスフィルトレーションデバイス、バルベルト緑内障インプラント、アーメド緑内障バルブ)の前向き手術経過調査
  • 眼科手術における術後炎症の測定
  • 眼科手術およびうつぶせ姿勢による酸化ストレスの測定
  • 術後うつぶせ姿勢なしとうつ伏せ姿勢1日の黄斑円孔手術予後の比較
  • 近視による網膜の厚さの変化
  • 眼内血管新生および網膜浮腫をおこす疾患に対するBevacizumab(Avastin)の硝子体内局投与治療
  • 加齢黄斑変性症の治療前後における眼血流測定
  • 網膜血管閉塞疾患の治療前後における眼血流測定
  • 多発性硬化症患者の網膜厚(光干渉断層計による測定)
  • 半視野障害をもつ緑内障眼における血流の解析と、正常眼との比較
  • 正常眼における体位による血流と眼圧の変化
  • 体位による血流・血圧の変化と緑内障の関係について
  • 緑内障眼における眼血流と黄班局所網膜電図との関連性
  • OCT angiographyとレーザースペックルフローグラフィーによる視神経乳頭部血流解析の比較
  • リパスジル点眼液による眼圧下降効果の検討
  • 未治療の正常眼圧緑内障における視野障害の左右差と関与する因子の検討
  • スウェプトソースOCTを用いた近視性および緑内障性視神経障害変化の研究

代表論文

  1. Kaneko T, Ito N, Kaneko A, Tomita G. Effects of lnner Carotid Arterial Injection of Bevacizumab in the Primate Eye. Journal of the Medical Society of Toho University 2010;57:26-34
  2. Takagi ST, Kita Y, Takeyama A, Tomita G. Macular retinal ganglion cell complex thickness and its relationship to the optic nerve head topography in glaucomatous eyes with hemifield defects. J Ophthalmol;2011;2011:914250. doi: 10.1155/2011/914250
  3. Takagi S, Kita Y, Yagi F, Tomita G. Macular retinal ganglion cell complex damage in the apparently normal visual field of glaucomatous eyes with hemifield defects. J Glaucoma 2012;21:318-325.
  4. Takeyama A, Kita Y, Kita R, Tomita G. Influence of axial length on ganglion cell complex (GCC) thickness and on GCC thickness to retinal thickness ratios in young adults. Jpn J Ophthalmol. 2014;58:86-93
  5. Anraku A, Enomoto N, Takeyama A, Ito H, Tomita G. Baseline thickness of macular ganglion cell complex predicts progression of visual field loss. Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol 2014;252:109-115.
  6. Enomoto N, Anraku A, Ishida K, Takeyama A, Yagi F, Tomita G. Size of the Optic Nerve Head and Its Relationship with the Thickness of the Macular Ganglion Cell Complex and Peripapillary Retinal Nerve Fiber Layer in Patients with Primary Open Angle Glaucoma. J Ophthalmol;2015;2015:186249.

教育の概要

学部

眼科学を学び始める学生が視機能を理解する考え方を養うために必要な基礎的知識を習得し、様々な視覚現象を理論的に考える力を身につけることを目標とする。眼科学の基礎から基礎医学科目に通じる応用までを系統的に学習する。
 眼はきわめて微細な構造をして精密な機能を有する器官であることを認識し、眼科固有の疾患および他臓器と関連する眼疾患を理解する。なおとくに眼科においては、一般的な眼科的検査は当然のことながらそのほかに各種の視機能検査をも他に依頼するのではなく眼科医自身が行っていかなければならない、という特殊性がある。したがって眼科の学習は、眼疾患とその治療に関する知識を得るにとどまらず、視機能検査に関する技能についても理解する。さらに、眼科学の知識と技能の修得のみならず、医学を学んでゆく態度および習慣を身につける。

大学院

眼科の重要性については、昔から内科、外科、産科に匹敵する専門性の高い科目として扱われていることから十分理解できる。人間の必要な情報の 80% は視覚から得られる。そのため出生直後から 6 歳までの視覚の発達時期、それ以降中高年に至るまでの種々の眼科的疾病により視機能の発達障害および視機能障害を惹起されるのを予防していかなければならない。とくに高齢化に伴い、加齢による白内障はもとより、緑内障、各種網膜脈絡膜疾患が増加してきている。確かに、新しい検査機器や手術機器や方法の進歩により、診断、治療の成績は向上してきている。しかるにこれまでエビデンスとして認識されている内容を整理し、眼科疾患全般について病態、原因、検査、治療について理解し、さらに最先端の手法を用いた専門的知識および技術を習得し、新しいことを発見する総合的な臨床的研究能力の獲得を目指す。

診療の概要

私どもの診療科では、眼科疾患全般に対して最新の検査・手術設備を揃え、高度な医療技術で診断・治療を行うことを診療の基本方針としています。具体的には、専門外来として緑内障外来、白内障外来、網膜硝子体外来(網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性の方)、涙器外来(流涙などの症状の方)、眼形成外来(眼瞼下垂などの方)、などを設けて、これらの疾患をサブスペシャリティーとする眼科専門医が対応しています。一方、医学部付属病院の診療科として学術活動にも力を入れており、国内学会での研究発表はもとより、海外での国際学会にも積極的に参加し、高い診療レベルを維持するよう努めています。受診してよかった、と思っていただけるような温かい診療を常に心がけています。

その他

学会活動

  1. 第24回日本緑内障学会主催(平成24年)
  2. 東邦オプサルモロジーサミット研究会(年2回開催)
  3. 東邦3区合同研究会(年1回開催)
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151