内科学講座膠原病学分野(佐倉)
所属教員名
金子 開知 / 講師
酒井 大輝 / レジデント
酒井 大輝 / レジデント
所属教員名
講座の概要
平成3年9月に佐倉病院内科学講座は入江實教授のもとで開設されました。その後、膠原病の診療は、富岡玖夫教授のもとで免疫・アレルギー・呼吸器内科として、多くの診療実績、研究業績を残してきました。平成16年からは、膠原病専門医が不在となっていましたが、平成27年4月に熊野浩太郎先生(平成4年千葉大卒)が膠原病内科の臨床教授として赴任、令和3年9月に熊野浩太郎教授が退職され、令和4年4月より金子開知(平成17年東邦大卒)が講師として赴任しました。令和5年1月に東邦大学医学部内科学講座膠原病学分野(佐倉)が新設されました。
研究面では関節リウマチを始めとする膠原病の病態の解明、ステロイド性骨粗鬆症などの臨床研究も行っています。教育面では学生への膠原病学の講義、病院実習の指導、前期・後期研修医に対する膠原病診療の指導を行っています。診療面では、東邦大学医療センター佐倉病院膠原病内科として外来、入院患者の診療を行っています。生物学的製剤、免疫抑制薬含め最先端の医療の提供を心がけており、地域の医療機関、患者さんが安心できるような医療を提供しています。
研究面では関節リウマチを始めとする膠原病の病態の解明、ステロイド性骨粗鬆症などの臨床研究も行っています。教育面では学生への膠原病学の講義、病院実習の指導、前期・後期研修医に対する膠原病診療の指導を行っています。診療面では、東邦大学医療センター佐倉病院膠原病内科として外来、入院患者の診療を行っています。生物学的製剤、免疫抑制薬含め最先端の医療の提供を心がけており、地域の医療機関、患者さんが安心できるような医療を提供しています。
研究の概要
佐倉病院膠原病内科ではステロイド療法の骨代謝への影響に関する基礎および臨床研究について取り組んできており、国内外の学会および論文で発表してきております。現在、ステロイド性骨粗鬆症に関する基礎研究を膠原病学分野(大森)との共同研究で始めており、2023年度の東邦⼤学医学部プロジェクト研究や2023年度骨粗鬆症財団研究助成を獲得しております。さらに佐倉病院呼吸器内科、循環器内科、糖尿病・代謝・内分泌内科、整形外科とも今後共同臨床研究を行っていく予定です。
代表論文
- Bae S, Kim K, Kang K, et al. RANKL-responsive epigenetic mechanism reprograms macrophages into bone-resorbing osteoclasts. Cell Mol Immunol. 2023;20(1):94-109.
- Kaneko K, Shikano K, Kawazoe M, Kawai S, Nanki T. Efficacy of Denosumab for Osteoporosis in Patients with Rheumatic Diseases. Intern Med. 2022;61(16):2405-2415.
- Kaneko K, Chen H, Kaufman M, Sverdlov I, Stein EM, Park-Min K-H. Glucocorticoid-induced osteonecrosis in systemic lupus erythematosus patients. Clin Transl Med. 2021; 11:e526.
- Muraoka S, Kaneko K, Motomura K, Nishio J, Nanki T. CX3CL1/fractalkine regulates the differentiation of human peripheral blood monocytes and monocyte-derived dendritic cells into osteoclasts. Cytokine. 2021: 146
- Krez A, Lane J, Heilbronner A, Park-Min KH, Kaneko K, Pannellini T, Mintz D, Hansen D, McMahon DJ, Kirou KA, Roboz G, Desai P, Bockman RS, Stein EM. Risk factors for multi-joint disease in patients with glucocorticoid-induced osteonecrosis. Osteoporos Int. 2021 Apr 20:1–9
- Kawazoe M, Kaneko K, Nanki T. Glucocorticoid therapy suppresses Wnt signaling by reducing the ratio of serum Wnt3a to Wnt inhibitors, sFRP-1 and Wif-1. Clin Rheumatol. 2021 Jan 9. doi: 10.1007/s10067-020-05554-x. Epub ahead of print
- Shikano K, Kaneko K, Kaburaki K, Isobe K, Kawabe K, Homma S, Kawai S, Nanki T. Nivolumab-induced anti-aminoacyl-tRNA synthetase antibody-positive polymyositis complicated by interstitial pneumonia in a patient with lung adenocarcinoma. Scand J Rheumatol. 2020;49:82-83
- Sumazaki M, Kaneko K, Ito M, Oshima Y, Saito F, Ogata H, Shibuya K, Shimada H. A Case of Dermatomyositis Along with Esophageal Cancer and Screening of Serum Transcriptional Intermediary Factor 1 Gamma Antibodies in Various Cancer Patients. Am J Case Rep. 2020;21:e922004
- Kawazoe M, Kaneko K, Nanki T. Methotrexate-associated lymphoproliferative disorders in the central nervous system and stomach: A case report. Medicine (Baltimore). 2020;99:e19850
- Kawazoe M, Kaneko K, Yamada Z, Masuoka S, Mizutani S, Yamada S, Shikano K, Sato H, Kaburaki M, Muraoka S, Kawai S, Nanki T. Efficacy of mycophenolate mofetil in Japanese patients with systemic lupus erythematosus. Clin Rheumatol. 2019;38:1571-1578
教育の概要
学生教育においては、医学部3学年の膠原病、アレルギー学の講義を行っています。また、4学年、5学年、6学年の病院実習の指導も行っています。
診療の概要
東邦大学医療センター佐倉病院リウマチ膠原病内科として、日本リウマチ学会認定専門医1名、日本内科学会認定専門医1名と当科レジデントと外来、入院患者の診療を行っています。当講座開設後より紹介患者を積極的に受入れ、診療患者数も増加しています。2022年は、一日平均外来患者数21.8人、年間退院患者数は104人でした。対象疾患は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎/皮膚筋炎、全身性強皮症、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、成人スティル病、IgG4関連疾患、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎などの膠原病、膠原病類縁疾患を多岐にわたり診療しています。
関節リウマチに対しては、生物学的製剤や、低分子の分子標的薬であるJAK阻害薬等を積極的に用いています。また、血管炎症候群に対しても抗CD20抗体であるリツキシマブや、抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブなども用いています。また、新規の免疫抑制薬も使用可能となり、多くの膠原病患者に対して使用しています。
関節リウマチに対しては、生物学的製剤や、低分子の分子標的薬であるJAK阻害薬等を積極的に用いています。また、血管炎症候群に対しても抗CD20抗体であるリツキシマブや、抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブなども用いています。また、新規の免疫抑制薬も使用可能となり、多くの膠原病患者に対して使用しています。
その他
社会貢献
積極的に紹介患者を受入れ、また、周辺地域の医師会の講演会、地域の医療従事者との講演会、また薬剤師、看護師向けの講演会なども行い、地域医療に貢献しています。
学会活動
日本リウマチ学会を中心に、日本内科学会、日本骨粗鬆症学会、日本臨床薬理学会、日本骨粗鬆症学会、アメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会などで学会発表を行っています。