医学部

メニュー

内科学講座膠原病学分野(大森)

所属教員名

南木 敏宏 / 教 授
村岡 成  / 院内講師
佐藤 洋志 / 助 教
川添 麻衣 / 助 教
増岡 正太郎/ 助 教
西尾 純子 / 准教授(寄付講座)(免疫疾患病態制御学講座)

所属教員名

講座の概要

当講座は13年前の2004年に川合眞一教授が初代教授として着任して開講したものです。2017年4月より2代目教授として南木敏宏が着任しています。まだ歴史の浅い講座ではありますが、現在は日本リウマチ学会認定専門医9名、日本内科学会認定専門医6名が診療にあたる講座となっています。後述しますように、研究面では関節リウマチを始めとする膠原病の病態の解明、新規治療開発を目的とした基礎的研究を行っています。また、関節リウマチに伴う動脈硬化、ステロイド性骨粗鬆症などの臨床研究も行っています。教育面では学生への膠原病学の講義、病院実習の指導、大学院生の研究指導、前期・後期研修医に対する膠原病診療の指導を行っています。診療面では、東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センター(膠原病科)として外来、入院患者の診療を行っています。生物学的製剤、免疫抑制薬含め最先端の医療の提供に心がけており、外来、入院患者数共に年々増加傾向にあります。

研究の概要

  • これまで細胞遊走に関与する分子、特にケモカインに着目して関節リウマチを始めとする膠原病の病態への関与、またその阻害による新規治療開発の研究を行ってきました。その研究成果より、現在、抗フラクタルカイン抗体による関節リウマチに対する治験が行われています。Phase I/IIaの治験結果より、忍容性が示され、また臨床効果も認められました。Phase IIbに進み治験が進行しています。
  • 膠原病におけるケモカインの役割について、さらに解析を進めています。ケモカインによる炎症細胞の活性化や破骨細胞分化への影響について解析しています。
  • 膠原病に合併する間質性肺炎は予後不良であることがあり、その治療開発が期待されています。そこで、膠原病に合併する間質性肺炎におけるケモカインの関与を解析すると共に、モデル動物を用いてケモカイン阻害による治療効果を検討しています。また、肺細菌叢の間質性肺炎への影響についても検討しています。
  • 全身性エリテマトーデスにおける腸内細菌叢の解析を行っています。
  • ステロイド性骨粗鬆症における骨芽細胞、破骨細胞制御分子の解析を行っています。
  • 臨床研究を積極的に行っています。現在、関節リウマチにおける動脈硬化に対する生物学的製剤の効果の解析、ステロイド性骨粗鬆症に対する治療薬に関して、当講座を主体とする多施設共同研究を行っています。

代表論文

  1. Muraoka S, Nishio J, Kuboi Y, Imai T, Nanki T. Rationale for and clinical development of anti-fractalkine antibodies in rheumatic diseases. Expert Opin Biol Ther. (in press)
  2. Sato H, Yamada S, Muraoka S, Masuoka S, Kawazoe M, Nanki T. Treatment of refractory RS3PE syndrome with tocilizumab. J Clin. Rheumatol. (in press)
  3. Suzuki A, Sakamoto S, Kurosaki A, Kurihara Y, Satoh K, Usui Y, Nanki T, Arimura Y, Makino H, Okada Y, Harigai M, Yamagata K, Sugiyama H, Dobashi H, Ishizu A, Tsuboi N, Usui J, Sada KE, Homma S; for Japan Research Committee of the Ministry of Health, Labour, and Welfare for Intractable Vasculitis and Research Committee of Intractable Renal Disease of the Ministry of Health, Labour, and Welfare of Japan. Chest high-resolution CT findings of microscopic polyangiitis: A Japanese first nationwide prospective cohort study. AJR Am. J Roentgenol. (in press)
  4. Kawazoe M, Kaneko K, Nanki T. Methotrexate-associated lymphoproliferative disorders in the central nervous system and stomach: A case report. Medicine. 99: e19850, 2020.
  5. Yokoyama-Kokuryo W, Yamazaki H, Takeuchi T, Amano K, Kikuchi J, Kondo T, Nakamura S, Sakai R, Hirano F, Nanki T, Koike R, Harigai M. Identification of molecules associated with response to abatacept in patients with rheumatoid arthritis. Arthritis Res Ther. 22: 46, 2020.
  6. Shikano K, Kaneko K, Kaburaki K, Isobe K, Kawabe K, Homma S, Kawai S, Nanki T. Nivolumab-induced anti-aminoacyl-tRNA synthetase antibody-positive polymyositis complicated by interstitial pneumonia in a patient with lung adenocarcinoma. Scand. J. Rheumatol. 49: 82-83, 2020.
  7. Miyabe C, Miyabe Y, Nagai J, Miura NN, Ohno N, Chun J, Tsuboi R, Ueda H, Miyasaka M, Miyasaka N, Nanki T. Abrogation of lysophosphatidic acid receptor 1 ameliorates murine vasculitis. Arthritis Res. Ther. 21: 191, 2019.
  8. Shindo E, Shikano K, Kawazoe M, Yamamoto T, Kusunoki N, Hashimoto Y, Nanki T. A case of generalized pustular psoriasis caused by hydroxychloroquine in a patient with systemic lupus erythematosus. Lupus. 28: 1017-1020, 2019.
  9. Kawazoe M, Kaneko K, Yamada Z, Masuoka S, Mizutani S, Yamada S, Shikano K, Sato H, Kaburaki M, Muraoka S, Kawai S, Nanki T. Efficacy of mycophenolate mofetil in Japanese patients with systemic lupus erythematosus: A single-center retrospective study. Clin. Rheumatol. 38(6): 1571-1578, 2019.
  10. Hirose W, Harigai M, Uchiyama T, Itoh K, Ishizuka T, Matsumoto M, Nanki T. Low body mass index and lymphocytopenia associate with Mycobacterium avium complex pulmonary disease in patients with rheumatoid arthritis. Mod. Rheumatol. 29(1): 105-112, 2019.

教育の概要

学部

 学生教育においては、医学部3学年の膠原病、アレルギー学の講義を行っています。また、5学年、6学年の病院実習の指導も行っています。今年度から始まりました学生の論文作成の指導も行っています。
 東邦大学健康科学部学生の、自己免疫疾患の講義も今年から始まりました。

大学院

 当講座より多くの大学院生が卒業し医学博士を取得しています。現在は4名の大学院生が研究を行っています。研究内容は基礎的研究、臨床研究いずれにも対応可能です。
 大学院生体防御機構コースの講義も行っています。

診療の概要

 東邦大学医療センター大森病院リウマチ膠原病センターとして、日本リウマチ学会認定専門医9名、日本内科学会認定専門医5名含めて、外来、入院患者の診療を行っています。紹介患者も積極的に受入れ、診療患者数も増加してきています。2019年は、一日平均外来患者数73.8人、年間退院患者数は265人でした。対象疾患は、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎/皮膚筋炎、全身性強皮症、血管炎症候群、リウマチ性多発筋痛症、混合性結合織疾患、ベーチェット病、シェーグレン症候群、成人スティル病、IgG4関連疾患、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎などの膠原病、膠原病類縁疾患を多岐にわたり診療しています。また、不明熱など未だ診断がついていない患者も受け入れています。
 関節リウマチに対しては、抗TNF抗体を始めとする生物学的製剤や、低分子の分子標的薬であるJAK阻害薬等を積極的に用いています。また、血管炎症候群に対しても抗CD20抗体であるリツキシマブや、抗IL-6受容体抗体であるトシリズマブなども用いています。また、新規の免疫抑制薬も使用可能となり、多くの膠原病患者に対して使用しています。

その他

社会貢献

積極的に紹介患者を受入れ、また、周辺地域の医師会の講演会、地域の医療従事者との講演会、また薬剤師、看護師向けの講演会なども行い、地域医療に貢献しています。

学会活動

日本リウマチ学会を中心に、日本内科学会、日本臨床リウマチ学会、日本炎症・再生医学会、日本臨床薬理学会、日本骨粗鬆症学会、アメリカリウマチ学会、ヨーロッパリウマチ学会などで学会発表を行っています。
お問い合わせ先

東邦大学 医学部

〒143-8540
東京都大田区大森西 5-21-16
TEL:03-3762-4151