内科学講座循環器内科学分野(大橋)
所属教員名
中村 正人 / 教 授
諸井 雅男 / 教 授
原 英彦 / 准教授
飯島 雷輔 / 講 師
小野 剛 / 助 教
中村 啓二郎/ 助 教
池田 長生 / 助 教
榎本 善成 / 助 教
橋本 剛 / 助 教
宇都宮 誠 / 助 教
諸井 雅男 / 教 授
原 英彦 / 准教授
飯島 雷輔 / 講 師
小野 剛 / 助 教
中村 啓二郎/ 助 教
池田 長生 / 助 教
榎本 善成 / 助 教
橋本 剛 / 助 教
宇都宮 誠 / 助 教
運営責任者
講座の概要
東邦大学大橋病院循環器内科は、内科学第3講座として初代主任教授 関 清先生のもと開設されました。その後、町井 潔先生、矢吹 壮先生、山口 徹先生、平井寛則先生、杉 薫先生の歴代教授に引き継がれ、また平成21年より中村正人教授が心血管カテーテル治療センターの教授に就任し平成28年に診療部長となり現在に至っています。 早くからカテーテル検査・治療を行っています。また循環器の病気は医師だけで診療できるものではなく、放射線技師、臨床検査技師、臨床工学士などの専門分野を持つプロフェッショナルがそれぞれの全力を尽くして初めて一人の患者さんの生命を救い、また社会復帰が可能となると考えています。このため日頃からチームワークを重要視し、公私ともに交流を深めるよう努めています。
研究の概要
虚血性心血管疾患:
大橋病院HCU に入院する年間100 例の急性冠症候群,1000 例の冠動脈造影,350 例の冠動脈インターベンション患者を対象とした臨床研究を行っています。通常の冠動脈造影検査に併せて血管内エコー法、血管内ドップラー法、プレッシャーワイヤー、血管内視鏡などの診断装置を駆使した虚血性心疾患の病態の解明および各種インターベンションの拡張機序、効果の評価を主とした研究テーマとしています。また、低侵襲的に64 列マルチスライスCT による冠動脈の評価を行っています。特に冠動脈プラークの存在や性状と、血液マーカーとの関係を調べ、より低侵襲的診断や、治療評価も目指しています。末梢動脈疾患に対する非侵襲的診断ならびに治療に力を入れており、最近では慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対しての治療も開始しています。
不整脈疾患:
当科では、Holter心電図・イベントレコーダー・T波交互脈(TWA)・心室遅延電位(LP)・QT dispersionなどの非侵襲的検査、心臓電気生理学的検査(EPS)・Head-Up-Tilt検査・カテーテルアブレーション・ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)・除細動機能付き心臓再同期療法(CRTD)などの侵襲的検査治療を、長年にわたり継続して行っています。近年は、高機能携帯電話を利用し病院内のいたるところで容易に心電図を見ることが可能なシステムも取り入れています。これらの成果を精力的に国内外で発表し、日常臨床に役立てています。
冠動脈CT検査:
64 列マルチスライスCT による冠動脈の評価を中心に行っています。特に冠動脈プラーク評価と血液マーカーとの関係を検討し、より低侵襲的診断や治療評価を試みています。
心臓超音波検査:
心不全の診断や治療に役立つ指標について、組織ドプラ法を中心に検討しています。さらに高血圧、腎臓病、糖尿病など心筋に直接障害を与える病態の解明に組織ドプラ法を応用し、早期診断に役立つかどうかの検討をしています。また、近年は構造学的心疾患、特に心房中隔欠損症に対するカテーテル治療も始まりそれらの評価にも力を入れています。
心臓核医学検査:
トレッドミル運動負荷および薬物負荷心筋血流イメージングを用いて虚血性心疾患患者のリスク評価を行っています。特に糖尿病、慢性腎臓病合併によるリスク評価を行っています。またTL、MIBG やBMIPP を用いた多施設臨床試験も積極的に行っています。
心臓リハビリテーション:
心疾患の予後改善を期待することのできる心臓リハビリテーションを行っており、心肺運動負荷試験に基づいた運動処方を行い、研究を行っています。
睡眠時無呼吸症候群:
心不全の増悪因子といわれている睡眠時無呼吸に対して精査、専門治療を積極的に行っています。
先天性心疾患、心臓弁膜症:
先天性心疾患、特に心房中隔欠損症に対する欠損孔閉鎖、僧帽弁狭窄症、大動脈弁狭窄症に対するバルーン拡張術を行っています。さらに今後は左心耳閉鎖等にも取り組んでいく予定です。
大橋病院HCU に入院する年間100 例の急性冠症候群,1000 例の冠動脈造影,350 例の冠動脈インターベンション患者を対象とした臨床研究を行っています。通常の冠動脈造影検査に併せて血管内エコー法、血管内ドップラー法、プレッシャーワイヤー、血管内視鏡などの診断装置を駆使した虚血性心疾患の病態の解明および各種インターベンションの拡張機序、効果の評価を主とした研究テーマとしています。また、低侵襲的に64 列マルチスライスCT による冠動脈の評価を行っています。特に冠動脈プラークの存在や性状と、血液マーカーとの関係を調べ、より低侵襲的診断や、治療評価も目指しています。末梢動脈疾患に対する非侵襲的診断ならびに治療に力を入れており、最近では慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対しての治療も開始しています。
不整脈疾患:
当科では、Holter心電図・イベントレコーダー・T波交互脈(TWA)・心室遅延電位(LP)・QT dispersionなどの非侵襲的検査、心臓電気生理学的検査(EPS)・Head-Up-Tilt検査・カテーテルアブレーション・ペースメーカー・植込み型除細動器(ICD)・除細動機能付き心臓再同期療法(CRTD)などの侵襲的検査治療を、長年にわたり継続して行っています。近年は、高機能携帯電話を利用し病院内のいたるところで容易に心電図を見ることが可能なシステムも取り入れています。これらの成果を精力的に国内外で発表し、日常臨床に役立てています。
冠動脈CT検査:
64 列マルチスライスCT による冠動脈の評価を中心に行っています。特に冠動脈プラーク評価と血液マーカーとの関係を検討し、より低侵襲的診断や治療評価を試みています。
心臓超音波検査:
心不全の診断や治療に役立つ指標について、組織ドプラ法を中心に検討しています。さらに高血圧、腎臓病、糖尿病など心筋に直接障害を与える病態の解明に組織ドプラ法を応用し、早期診断に役立つかどうかの検討をしています。また、近年は構造学的心疾患、特に心房中隔欠損症に対するカテーテル治療も始まりそれらの評価にも力を入れています。
心臓核医学検査:
トレッドミル運動負荷および薬物負荷心筋血流イメージングを用いて虚血性心疾患患者のリスク評価を行っています。特に糖尿病、慢性腎臓病合併によるリスク評価を行っています。またTL、MIBG やBMIPP を用いた多施設臨床試験も積極的に行っています。
心臓リハビリテーション:
心疾患の予後改善を期待することのできる心臓リハビリテーションを行っており、心肺運動負荷試験に基づいた運動処方を行い、研究を行っています。
睡眠時無呼吸症候群:
心不全の増悪因子といわれている睡眠時無呼吸に対して精査、専門治療を積極的に行っています。
先天性心疾患、心臓弁膜症:
先天性心疾患、特に心房中隔欠損症に対する欠損孔閉鎖、僧帽弁狭窄症、大動脈弁狭窄症に対するバルーン拡張術を行っています。さらに今後は左心耳閉鎖等にも取り組んでいく予定です。
代表論文
- Nakamura M, Kougame N, Iijima R, Ono T, Ikeda N, Tokue M, Hayashi F, Watanabe M, Takenaka H, Fukui R, Hara H.
Individualized antiplatelet therapy after drug-eluting stent deployment: Implication of clinical trials of different durations of dual antiplatelet therapy.
J Cardiol. 2017 Aug 2. pii: S0914-5087(17)30185-5.doi:10.1016/j.jjcc.2017.06.003. - Niikura H, Anzai H, Kobayashi N, Nakamura M.
The Successful Removal of Two Retrievable Inferior Vena Cava (IVC) Filters after 67 Days in a Patient with a Double IVC.
Intern Med. 2017;56(13):1667-1671 - Iijima R†, Ndrepepa G, Kujath V, Harada Y, Kufner S, Schunkert H, Nakamura M†, Kastrati A: A pan-coronary artery angiographic study of the association between diabetes mellitus and progression or regression of coronary atherosclerosis.
Heart and Vessels; 2017: 32 (4):376 -384 - Nakamura M†, Iijima R†, Ako J, Shinke T, Okada H, Ito Y, Ando K, Anzai H, Tanaka H, Ueda Y, Takiuchi S, Nishida Y, Ohira H, Kawaguchi K, Kadotani M, Niinuma H, Omiya K, Morita T, Zen K, Yasaka Y, Inoue K, Ishiwata S, Ochiai M, Hamasaki T, Yokoi H, on behalf of the NIPPON Investigators: Dual Antiplatelet Therapy for 6 Versus 18 Months After Biodegradable Polymer Drug-Eluting Stent Implantation.
JACC:Cardiovascular Interventions; 10 (12) :1189 -1198 - Awaya T, Kin S, Hiroe S, Yamamoto M, Okazaki O, Hara H, Hiroi Y, †Moroi M.: Coronary neovascularity and coronary fistula formation associated with left ventricular thrombus following subacute myocardial infarction.
Japanese Journal of Diagnostic Imaging;2017: 35 (2):125 -129 - Utsunomiya M, Takahara M, Iida O, Yamauchi Y, Kawasaki D, Yokoi Y, Soga Y, Ohura N, Nakamura M; OLIVE Investigators.
Wound Blush Obtainment Is the Most Important Angiographic Endpoint for Wound Healing.
JACC Cardiovasc Interv. ;2017:10(2):188-194 - Enomoto Y, Gadiyaram VK, Gianni C, Horton RP, Trivedi C, Mohanty S, Di Biase L, Al-Ahmad A, Burkhardt JD, Narula A, Janczyk G, Price MJ, Afzal MR, Atoui M, Earnest M, Swarup V, Doshi SK, van der Zee S, Fisher R, Lakkireddy DR, Gibson DN, Natale A, Reddy VY.
Use of non-warfarin oral anticoagulants instead of warfarin during left atrial appendage closure with the Watchman device.
Heart Rhythm. ;2017:14(1):19-24 - Tajiri Y, Makino K, Hara H, Nakamura M.
Transcatheter Retrieval of Fractured Inferior Vena Cava Filter Strut Penetrating the Interventricular Septum under Intracardiac Echocardiography and Fluoroscopy.
J Vasc Interv Radiol.; 2016:27(11):1727-1730 - Ikeda N, Hara H, Hiroi Y, Nakamura M.
Impact of serum 1,5-anhydro-d-glucitol level on prediction of major adverse cardiac and cerebrovascular events in non-diabetic patients without coronary artery disease.
Atherosclerosis; 2016 ;253:1-6
教育の概要
学部
当科では主に、学部5年生と6年生の臨床実習指導を行っています。5年生は9日間の実習期間で2名の患者を受け持ち、診療記録を作成し、診断と治療について指導医の下に実習を行い、レポートにまとめ教授試問時に提出しています。また、循環器領域における各種検査(心電図・運動負荷心電図・心エコー・経食道心エコー・心臓カテーテル検査・心臓電気生理学的検査・心臓核医学検査)の意義や手法が理解できるよう指導しています。標準的な疾患の診断と治療、特殊治療の意義についての講義を行い、適宜、検査・治療の見学を行っています。さらに、症例検討会・教授回診に出席し、診断の進め方と治療法について学んでもらうように指導しています。
6年生は約一ヶ月の実習期間があり、指導医の下で患者を複数名受け持つような教育体制をとっています。5年生の実習内容にプラスして、病歴聴取、ICに陪席し、入院から退院までの診療計画の立て方、対家族とのありようなど診療の実際を学べるように、指導しています。
6年生は約一ヶ月の実習期間があり、指導医の下で患者を複数名受け持つような教育体制をとっています。5年生の実習内容にプラスして、病歴聴取、ICに陪席し、入院から退院までの診療計画の立て方、対家族とのありようなど診療の実際を学べるように、指導しています。
大学院
専攻科目関連の研究・臨床活動を中心に、臨床・研究活動のあり方を学べる体制を構築しています。定期的な勉強会で、循環器内科学に関する理解を深める演習を行っています。
循環器内科学に関連する最新の英文論文を読み、内容を理解し、紹介するとともに、問題点について討論できるような体制を整えています。そしてこれらを通じて、自ら研究テーマを見出して解決していく能力の獲得を目指しています。
診療の概要
我々の教室は循環器の中の専門領域として、①.心血管カテーテル、②.心臓核医学およびCT検査、③不整脈および心臓電気生理、④心臓超音波の4グループに分かれてそれぞれ専門領域の診療と研究を行っています。カテーテル治療では、最新のカテーテルインターベンション技術を駆使して難易度の高い治療に対しても良好な成績を上げています。不整脈治療については、最新の機器を使用しカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)、植込み型除細動器、心臓再同期療法など最先端の治療を行っています。核医学検査では心筋シンチグラムとともにマルチスライス冠動脈CTの件数が増えています。また、非侵襲的な検査の心臓超音波では心筋コントラストエコー法や組織ドプラ法を応用して、心臓再同期治療の評価を行っています。しかしながらグループの間に壁はないので、患者さまの診療に際しては循環器内科全体として協力し合い、有機的な診断・治療ができると自負しています。また循環器内科疾患の特殊性から当然のことながら365日24時間対応の体制を20年以上前から継続しております。これらによって安心して家族を任せられる医療を行うことを私たちの理念としています。
その他
社会貢献
市民公開講座
生涯教育セミナー
生涯教育セミナー
学会活動
臨床研究を軸に多岐にわたる研究を行っています。 国内の日本内科学会、日本循環器学会総会、心臓病学会総会にとどまらず、米国心臓学会議(AHA)、米国心臓病学会(ACC)、ヨーロッパ心臓病学会(ESC)などの国際学会で、研究成果を毎年発表しています。