生理学/統合生理学
所属教員名
運営責任者
研究テーマ
臓器や細胞の異常を感知し制御するしくみを統合的に理解する。
— 細胞内カルシウムシグナルをキーワードとして —
— 細胞内カルシウムシグナルをキーワードとして —
1. 電位依存性カルシウムチャネル等のイオンチャネルの機能と制御の分子機構:
細胞内カルシウムシグナルの感知と制御における役割とそれらの破綻に起因した疾患のメカニズム
- 不整脈
- 心不全
- 知覚神経異常
- 自律神経機能異常
- 細胞の生存維持と代謝制御
2. 代謝調節異常に起因した心疾患の病態生理学:
心-消化器系-脂肪組織-骨格筋-自律神経系 を基軸とした臓器間ネットワーク機構の解明
3. 脂質トランスポートソームを介した脂質代謝制御と破綻の分子機構:
- 胆汁酸代謝とコレステロール制御
- 中性脂肪の代謝調節と脂肪肝
4. 細胞機能を操るシグナル制御機構:
分子イメージングおよび計算科学によるシグナル動態の統合的理解
- カルシウムシグナル
- MAPキナーゼ関連シグナル
- 上記1 ~ 3を担う細胞内シグナル機構の解明
教育概要
生理学とは、生命の営みのしくみを機能の面から明らかにする学問である。医学を志す者にとって、生理学を学び正常な人体の機能を理解することは、病態を理解する基礎として不可欠である。生理学の講義と実習においては、人体の生理機能の恒常性を維持するメカニズムを学ぶことを通じて、生命への畏敬の念を育み、知識を統合する能力と論理的思考力を養い、臨床医学を学ぶ上で必要とされる基礎学力を身に着けることを目的としている。
1. 生体の機能1 (領域責任者:赤羽)
1-1. 生体の機能1-① 細胞生理 神経筋
1-2. 生体の機能1-② 血液・リンパ 呼吸・循環器
1-3. 生体の機能1-③ 腎・尿路
1-4. 生体の機能1実習
1-2. 生体の機能1-② 血液・リンパ 呼吸・循環器
1-3. 生体の機能1-③ 腎・尿路
1-4. 生体の機能1実習
2. 基礎統合Ⅱ
1-1. 呼吸循環器 (ユニット責任者:赤羽)
1-2. 腎泌尿器 (ユニット責任者:赤羽)
1-3. 末梢神経筋
1-4. 中枢機能
1-2. 腎泌尿器 (ユニット責任者:赤羽)
1-3. 末梢神経筋
1-4. 中枢機能
3. 生理機能実習
生理機能実習の目的は、生体を対象とした科学的実験法の基礎を学び、実験データを定量的に分析し、実験結果を論理的に考察し説明する体験を通じて、これまでに学んだ基礎医学の知識を総動員して問題を解決し、統合的に理解し説明する能力を養うことである。
4. 先端医科学演習
「Streptozotocin誘発糖尿病ラットの自律神経機能と心機能:
in vivo, in vitro, molecular levelの解析アプローチを通して病態生理を統合的に理解する」
本演習の目的は、基礎医学の実験を通して病態の理解を深める過程を体験することにより、病態の基礎に興味を持って医学を学ぶ態度を育むことである。
in vivo, in vitro, molecular levelの解析アプローチを通して病態生理を統合的に理解する」
本演習の目的は、基礎医学の実験を通して病態の理解を深める過程を体験することにより、病態の基礎に興味を持って医学を学ぶ態度を育むことである。
5. 選択制臨床実習
生理学の理解に基づいて疾患の発症・進展のメカニズムを理解する能力を養うことを目的として、循環器系の調節機構を中心に、それらの仕組みを理解し、疾患の成り立ちの理解を深める。
6. 大学院博士課程『機能調節コース』
5-1. 膜興奮性とイオンチャネルによる調節機構
5-2. 脳内伝達物質の変動による調節機構
5-3. 心臓の電気的生理調節機構
5-2. 脳内伝達物質の変動による調節機構
5-3. 心臓の電気的生理調節機構
7.大学院修士課程『システム生理学特論』
循環器疾患をはじめ多くの疾患の背景にある代謝異常や炎症の制御メカニズムを臓器間ネットワークとして統合的に解明することを目指した研究、および分子レベルから個体レベルまで多階層での解析を通して病態を統合的に解明することを目指した研究、について基礎と最先端の知見を学ぶ。