お友達の、ご両親の胸に耳をあててみてください。
「ドクン、ドクン」という音が聞こえますね。
そうです。心臓が拍動する音です。
あなたの体の中にある臓器を思い浮かべてください。
脳、筋肉、肝臓、腎臓・・・。
あなたが思い浮かべた臓器が正常に働くためには酸素がたっぷりの新鮮な血液が必要です。
心臓は、あなたがお母さんのお腹にいるときからその拍動をはじめ、あなたが年齢を重ね、最期を迎えるその一瞬まで、休むことなく、ひたむきに血液を全身に送り届ける役割を果たしています。

2023年の未来の医学“夢”スクールは、心臓、特に心臓を実際に動かす機能を果たす「心筋細胞」がテーマです。午前中は、心臓・心筋細胞について勉強します。心臓はいつも一定のリズムで拍動しているわけではありませんね。いくつかの場面で心臓の拍動がどのように変化するか、なぜそのように変化するか、みんなで考えてみましょう。

午後は、人体から取り出した細胞を使った実験について勉強します。さらに、培養している「ヒトiPS細胞由来心筋細胞」を使った実験をしてみましょう。午前中に経験した心臓の拍動の変化は、培養している「心筋細胞」でも再現できるでしょうか？