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コンケン大学・カセサート大学との国際交流授業
2023年度報告

 理学部学生10名は,9月1日より9月11日まで,大学間交流協定を締結しているタイのカセサート大学とコンケン大学において海外実習を行いました。
 例年行なっている海外実習では,本学の学生がタイへ行き授業を受けたり実習をしたり多くを学ばせていただいています。その一方で,タイの両大学の学生が本学に来ることは,旅費の問題もあり難しくなっていました。このため,本年度の実習では,本学の学生が訪問した時に,カセサート大学とコンケン大学の学生と一緒に実習に取り組むようにして,カセサート大学とコンケン大学の学生に取っても学びの機会と国際交流の機会を提供できるようにしました。
 カセサート大学の水産学部の学生とは,カセサート大学の臨海実習所へ一緒に行き,臨海実習所の貝の養殖施設の見学し,貝の計測を行う実習を行いました。また,マングローブ林の観察や,蟹の資源保護の取り組みについて一緒に見学し学びました。またコンケン大学の学生とは,貴重なタンパク源として注目されているコオロギファームについて一緒に見学をしました。見学の後には,見学先のことを知らせるようなポスターをタイの学生と一緒に作成し,タイ語,日本語,英語での説明がある広く環境保全の大切さを知らせることができるようなポスターを作成しました。実習期間中の多くをタイの学生と一緒に過ごすことができ,英語を使ったコミュニケーションを取る機会も多く,お互いに海外の友人を作る貴重な機会になったようです。
 実習は,教職科目,生命圏環境科学科科目,教養科目の単位取得と対応し全理学部生が参加できます。今年度は,基準を満たした6名の学生は,日本学生支援機構の奨学金により費用軽減ができました。