2025年8月2日（土）から9日（土）にかけて、薬学部の学生6名と引率教員1名が瀋陽薬科大学を訪問しました。本学と瀋陽薬科大学は2004年に学術交流協定（MOU）を締結しており、2010年から継続して実施されてきた学生交流プログラムは、今回で第27回目を迎えました。
滞在中は、瀋陽キャンパスの近くにある総合病院の薬剤部を見学し、医薬品の管理から投薬までの実際の流れを間近で学ぶことができました。また、瀋陽と本渓の両キャンパスでは研究室や施設を訪ね、製薬プロセスの実習設備や最新の研究機器を紹介していただきました。大学での研究活動や発展の歴史についても知ることができ、とても勉強になりました。さらに、製薬会社の視察では、日中の製薬企業の取り組みの違いについて意見交換を行う貴重な機会となりました。学術面にとどまらず、文化的な体験も豊富に取り入れられました。故宮や博物館を訪れて中国の歴史文化に触れたほか、中街の繁華街を散策したり、本渓水洞という長大な鍾乳洞を探訪したりと、現地学生とともに多彩な交流の時間を過ごしました。最終日には、瀋陽薬科大学の学生と合同で3グループに分かれ、今回の訪問で学んだ中国の社会・文化・自然・教育などについて日本との比較を交えたディスカッションを行い、その成果をプレゼンテーションで発表しました。報告会の後には、国際交流部長より修了証が授与され、プログラムが締めくくられました。
今回の交流を通じて、学生たちは言語や文化の違いを超えた学びと交流の意義を実感することができました。温かく迎えてくださった瀋陽薬科大学の先生方、学部生、大学院生、卒業生、ならびに関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。