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Sino-Japan Symposium: Traditional Chinese Medicine in Cardiovascular Diseaseに参加しました

本学修了生が架け橋となって実現した国際共同研究とシンポジウムの開催

2023年11月1日~2日に成都中医薬大学(中国四川省)で開催された「Sino-Japan Symposium: Traditional Chinese Medicine in Cardiovascular Disease」に本学医学部薬理学講座杉山篤教授および同講座教員3名(中瀬古寛子准教授、神林隆一助教、後藤愛助教)が参加しました。

成都中医薬大学と東邦大学は2019年に共同研究に関する契約を交わし、成都中医薬大学の曹新准教授と本学医学部薬理学講座の杉山篤教授の研究チームによる国際共同研究を行っています。両大学の研究交流の橋渡し役となって尽力されたのが、2017年3月に本学大学院医学研究科博士課程を修了し、現在成都中医薬大学の准教授として同大学で教育・研究に携わられている曹新先生です。曹新先生は本学で初めて採用された文部科学省国費留学生でした。在学期間中は杉山教授の指導を熱心に受けられ、優秀な成績で博士課程を修了し帰国された後は日本と母国中国の架け橋となり活躍されています。両大学の研究者による継続的な研究交流とその成果が認められ、2023年に四川省科学技術局中日青年科学技術人文交流計画「Pairing Scheme」の短期交流プロジェクトに採択されました。この度のシンポジウム参加はその助成によるものです。


成都中医薬大学関係者(右から3人目が曹新先生)との集合写真

シンポジウムの内容と様子

シンポジウムでは、成都中医薬大学と東邦大学の研究者がそれぞれの成果を報告し、特別講演では杉山教授が「Efficacy and adverse effects of herbs used in traditional medicine」について講演しました。さらに、今後の共同研究に関する打ち合わせや成都中医薬大学のラボツアー、キャンパスツアーが行われました。
現地では、シンポジウムの内容が広く学内に周知され、多くの教職員や学生が参加し、活発な議論が交わされました。また、成都中医薬大学の学部長、副学部長、書記、国際交流センターの先生方とも交流を深めるための昼食会の企画があり、研究、教育に関する意見交換も行われました。大学内のラボツアーやキャンパスツアーでは、中国独自の伝統医学研究室や博物館、薬草園を見学しました。

成果と今後の展望

今回の訪問を通じて、共同研究契約の更新だけでなく、杉山教授が招聘教授として成都中医薬大学で講演を行う機会を得た他、日本の大学に留学を希望する学生が薬理学講座の輪読会にweb参加するなど、国際交流はさらに発展しています。これにより、両大学は継続的な連携を強化し、中国の伝統医学に関する知見を広げ、若手研究者や学生との交流が進むことが期待されます。この訪問を実現するためにご尽力いだいた成都中医薬大学の曹新先生、またシンポジウム中にアテンドしてくださった成都中医薬大学の大学院生の皆様に心より感謝申し上げます。

報告者:東邦大学医学部薬理学講座 後藤愛
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