健康科学部

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第1期生戴灯セレモニー 学部長式辞

 戴灯の儀に臨まれた皆様、ならびにご家族の皆様、おめでとうございます。また、本日はお忙しい中、本学部の戴灯セレモニーにご臨席いただきましたご来賓の皆様に厚くお礼申し上げます。

 健康科学部看護学科は、昨年4月に開設し、本日、初めての戴灯セレモニーを迎えることができました。

 2年生の皆さんは今この戴灯の儀で、キャンドルに火をともし、看護の精神を受け継ぎました。

 皆さんは、入学してこれまで看護専門職にとって必要な基礎的な学問や看護の基本技術を学んできました。時には、看護職が自分の天職なのか自問することもあったかと思います。
 
 「ランプの貴婦人」とも呼ばれたナイチンゲールは、病人を人として大切に思い、病院管理と看護を実践した結果、傷病兵の死亡割合が46.7%から2.2%まで激減するという成果を出しました。まさに観察に基づく科学的な根拠のある活動でした。

 看護の場面では、特に、事実をありのまま理解し受けとめることが大切になります。相手との相互作用に着目した看護理論家のオーランドは、著書『看護の探究』のなかで、「大切なのは、知覚したもの、思ったものの扱い方である。感応訓練によって制御方法を学ぶことができる。」と述べています。患者にとって、その行為が何を意味するものかと自問自答すること、今でいうリフレクションという方法です。そのためには、観察力や分析力、謙虚さや誠意、が重要になります。

 これから皆さんは、本格的な臨地実習も始まり、これらの専門的に考える力と看護の技術が身につくよう、自らの基盤つくりをしていくことになります。そして、本日受け継いだ看護の精神を心に灯し続けて、リーダーシップの発揮できる看護職になれるよう生涯をとおして自らを磨いていってください。

 なお、本日、皆さんの希望により、女子学生はナースキャップを男子学生は学部カラーの紫色のスカーフを身につけました。これは、自ら専門職の道を選んだ皆さんの意気込みともいえるでしょう。
 
 皆さんには、人々の健康を科学的に探究し、チームの一員として仲間とともに健康生活を支援する実践者として、ご活躍されることを念願しております。本日は誠におめでとうございました。
平成30年5月18日
健康科学部長
浅野 美知恵
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