日本私立看護系大学協会平成30年度看護学研究奨励賞を
瀧口千枝講師が受賞いたしました
受賞のコメントをご紹介いたします。
研究課題名 クリティカルケア領域の人工呼吸器装着患者管理における 看護師のケア調整能力尺度の開発

この論文では、集中治療室の看護師が医療チームの中で行っている“ケア調整”の能力を測定できる尺度を開発しました。医療職の中でも看護師は、治療についての豊富な知識を持ちながら、患者さんの生活に焦点をあてて支援する職種です。ベッドサイドを活動拠点にし、患者さんに関わるすべての職種と協働することから、各職種の考えや動きを把握しやすいことも看護師の強みです。看護師はこうした特性を存分に活かし、生命維持装置を装着している超急性期から退院後の生活を見据え、関連職種にさまざまに働きかけながら、より日常的で、より患者さんの状況に合ったチームケアを作り上げています。論文では、そうした看護師の実践の根底にある能力とその評価尺度を明らかにしており、今後の看護教育に活用が可能です。1人でも多くの重症患者さんが、疾患や障害を乗り越え、その人らしい生活・人生に戻ることを実現する看護実践のために、この研究結果が活用されることを期待します。
https://doi.org/10.1016/j.iccn.2017.08.002
https://doi.org/10.1016/j.iccn.2017.08.001