東邦大学額田文庫所蔵

額田文庫デジタルコレクション

原病學通論 9巻
/ 亜爾蔑聯斯講義 ; 村治重厚, 熊谷直温, 安藤正胤記聞

ゲンビョウガク ツウロン 9カン

出版地・出版者
[出版地不明] : 山中市兵衛
出版年
明治7年 [1874]
冊数・大きさ
9冊, 23cm
注記
巻之一の見返しに、和蘭教師亜爾蔑聯斯講義 原病學通論 明治七年 申戌三月 三友舎蔵版とあり。
外題 : 村治重厚 熊谷直温 安藤正胤校正 原病學通論

 オランダ人エルメレンス(亜爾蔑聯斯、Ermerins, Christian Jacob;1841-1880)が病理学についての講義したものを、弟子の村治重厚, 熊谷直温, 安藤正胤らが筆記、翻訳したものである。
 本書では病因を内因(遺伝、年齢、性など)、外因(気候、地形、飲食など)に分けて論じた後に、血行違常ニ因セル諸侯、補給機変化ニ基ケル諸病、という区分で各疾患が解説されている。血栓塞栓症(トロンボ、エンボリという語も見られている)、出血、浮腫、炎症、萎縮、浸潤、変成、各種組織(骨、軟骨、脂肪、筋、神経、結締織)、内皮、外皮、腺組織のような広範囲の内容は現在の組織学、病理学に通じる。外因の項では寄生虫が顕微鏡図で解説されているなど、処々に講義の水準の高さを伺うことが出来る。
 エルメレンスはお雇い外国人教師として明治3年から明治10年まで日本に滞在し、大阪医学校、大阪鎮台病院、府立大阪病院等で診療・教育をした。帰国後はハーグの市民病院長となったが、同年フランスを旅行中に急逝した。

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