【展示こぼれ話】—「厳粛にそして朗らかに生きよ」

大森キャンパスの展示室では現在、企画展「厳粛にそして朗らかに 帝国女子医学薬学専門学校の学校生活」を開催しています。

展示のタイトル「厳粛にそして朗らかに」は、帝国女子医学薬学専門学校の校長であった額田晉先生の言葉、「厳粛にそして朗らかに生きよ」から採っています。

この言葉は人生の指針として生徒達に与えられたもので、これもまた晉先生の格言である「人生の意義は努力にあり」とならび、専門学校時代の卒業アルバムなどに掲載されているのをしばしば見かけます。

創立者や校長・学長、時には名物教員が唱えた、精神的指針の役割を果たす一種のキーフレーズのような言葉が存在するのは、様々な学校で見られる現象ではありますが、若者に如何に生きるべきかを説く言葉の中に、「厳粛」とならんで「朗らか」という単語が入るあたりに、ユニークさを感じます。

この言葉に正確にはどんな人生哲学の深奥がこめられていたのかについては、今後も追究を続けるべき課題ではあるのですが、一方でスタッフが今回の企画展を作成する際、理科系の高等教育において女性が必ずしも環境に恵まれなかった時代に、高い志のもとハンデを押しのけて勉強や試験に真剣に取り組み、かつそのかたわらでのびのびと学生生活を謳歌する生徒たちの姿が、このフレーズにちょうど重なるように思い、このタイトルをつけました。

冒頭の写真は1934年の寄宿舎アルバムから。食堂を写したページに掲載されているものです。
一時期、寄宿舎の食堂には「厳粛にそして朗らかに生きよ」の言葉が掲げられていたようなのですが、おそらくそれを撮影したものと思われます。



《史料》
『校報』第6号、帝国女子医学薬学専門学校、1933年11月、p7

投稿者:スタッフ

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