新規収蔵資料紹介『心境』創刊号—卒業生と戦後
2020年07月17日つい先日、本学卒業生から『心境』創刊号をご寄贈いただきました。
今回この資料に出会うまで『心境』というタイトルの資料を見かけたことはありませんでした。一体どのような資料なのか中を開いてみると、終戦まもない時期に付属病院(当時)で働いていた帝国女子医学専門学校医学科の卒業生らによって結成された「思ふ会」が発行していた機関誌でした。
この中に「これから生きるについて」と題された文章が寄せられています。冒頭の一部をご紹介します。
「戦は終った。色々の傷手も日日に薄れて、明日への希望に生きている。今かうして生きているものの一人々々には、何かまだ果すべき使命を持つために神がのこし給はったとしか思へない。我々が此の集りを思ひ立ったのも、各々がその責任を感じている為の様に思ふ。」(原文ママ)
終戦を期に結成された「思ふ会」ですが、じつは今回初めてその存在を知ったため、メンバーがどれほどいたのか、いつ頃まで活動が続いていたのかなど、実態が掴めていないのが現状です。
もし、この「思ふ会」や機関誌『心境』について詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ資料室までご連絡をお願いいたします。
またこの他に、本学の歴史についてのご質問や情報提供、東邦大学に関係する資料のご寄贈などについてもご連絡をお待ちしております。
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料について