帝国女子理学専門学校の卒業生—猿橋勝子

 先日、3月22日(日)の朝日新聞「天声人語」に、猿橋賞の創設者である猿橋勝子氏が取り上げられていました。ちょうど22日が猿橋氏の生誕から100年の日でした。

 新聞を読んで猿橋氏が「帝国女子理学専門学校」の卒業生であることを初めて知ったという方も多くいらっしゃるかもしれません。1925年に帝国女子医学専門学校として産声を上げた本学ですが、「帝国女子理学専門学校」は東邦大学理学部の前身にあたる学校で、1941年に設置されました。猿橋氏はこの年に入学した第1回生でした。

 「死の灰」の分析で世界にその名が知られるようになった猿橋氏ですが、晩年は女性の理系研究者の地位向上を目指して「女性科学者に明るい未来をの会」の創立に携わり、この会の事業の一つである「猿橋賞」の授与が始まりました。

 こうした女性の理系研究者を励ます活動には、猿橋氏の他にも本学の卒業生が何人も参加していました。(ついこの前の2月まで開催していた企画展「幾瀬マサと東邦大学—山野を歩き、生きた花を集め」においても、関連するエピソードを紹介していましたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。)

 猿橋氏については、2017年度に行った展示で特集しています。以下のリンク先に展示をまとめておりますので、ぜひこちらもご覧ください。

投稿者:スタッフ

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