額田晉の「世界観研究会」関連資料を展示しています

今回新たに展示した資料は、本学創立者のひとり額田晉(ぬかだすすむ)が自らの研究所で開催していた「世界観研究会」に関する写真で、研究会で使うポスターを晉自らが筆を執って作成している様子です。自身が設立した額田医学生物学研究所の中で撮影されたもので、写真の裏には「昭和38年」と記されています。

「世界観研究会」は1961年(昭和36)に創設した会で、「人生観」について探求するため、本学の卒業生などが多く参加していました。

幼年期より多くの近親者の死など様々な問題に直面した晉は、長きに亘って自然と人間の関わりについて見つめ続けました。また、戦前の修身という授業(現在の道徳)では、自身の中で温め続けた「人生観」について、学生たちに折に触れて伝えていたといいます。

「世界観研究会」は晉が亡くなった後も約8年間活動が続けられていました。また、晉の思想の集大成として刊行された『自然・生命・人間』は、現在の東邦大学の建学の精神として受け継がれています。

投稿者:スタッフ

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