戴帽式のはじまり

ナイチンゲール生誕の5月12日の前後にあわせて、毎年この時期に本学の看護学部では戴帽式が、健康科学部では戴灯式が執り行われています。

こうした式典は、戦前から主にミッション系の看護教育機関において実施されていました。本学では1926年から帝国女子医学専門学校付属看護婦養成所で看護教育が始まりましたが、まだこの頃は戴帽に対する意識は一般的ではなかったようです。

戦時下の空襲によって本学の看護教育はいったん休止しましたが、1956年に医学部附属准看護学校として再開します。戴帽式もこの学校の開校に合わせて取り入れられた行事でした。

式典では、初期の頃は「ナイチンゲール誓詞」を唱和していましたが、1972年からは「誓いのことば」を学生たちが作成するスタイルへと変化しました。

近年では、ナースキャップの着用を廃止する病院が多くを占めるようになったため、戴帽式を行わない学校も増えてきているようです。

しかし本学では、看護師を目指す者としての自覚と責任を胸に刻み、決意を新たにする機会として、戴帽式・戴灯式は現在も続けられています。

投稿者:スタッフ

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