1925年の入学式

今朝の雨でだいぶ桜も散ってしまったでしょうか。
先週は入学式やオリエンテーションが行われ、ようやく今日あたりから本格的に講義などが始まる頃かと思います。(ちなみに本学の創立した1925年の入学式は4月18日に執り行われたそうです。けっこう先ですね。)

1925年の入学式というと、まだ本学は医学科のみの女子専門学校であり、薬学科や理学専門学校が併設されていなかった時代です。この時、医学科第1回生に向けて校長であった額田晉が述べた言葉が、現在も資料として残っています。

「…皆さんは本校に於て医学を修められて将来立派な医師として社会に出られました暁には単に疾病を予防しかつ治療するばかりでなく同時に社会の指導者でなければなりません。つまり皆さんは社会人類の幸福の為めの皆さんでありまして、決して個人としての皆さんではありません。(原文ママ)」(『学友会々報』第1号(1925年)より)

この言葉の中には、医師としてだけでなく、社会の一員として貢献する姿勢を大切にしてほしいという額田晉の強いメッセージが込められています。

資料室では、このような創立者の思いや本学の歴史を正しく将来に継承するため、創立者や本学に関連する資料の収集・保存・公開(展示など)を行っています。

資料室は医学部本館の1階において、本学の歴史について紹介する展示を公開しています。展示ケース内には創立当時の本学に関連する資料や、創立者の額田豊・晉兄弟に関する資料も展示しています。平日10時から16時まで開室していますので、皆さまぜひ一度お立ち寄りください。

投稿者:スタッフ

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