出張展示のウラがわ 資料編
2018年12月14日展示ケースの中に見開きで置いてある白い小冊子『東邦大学』、
ご覧いただけたでしょうか?
(そうです、左から2番目に置いてあるあの資料です!)
左側のページの下段に「生薬標本」の写真が載っています。
世界各地から集められた標本が棚に並ぶ様子は壮観ですね。
この写真を見た時、当時これだけの標本をどのように集めたのだろうかと
不思議に思っていました。
そんな時、幾瀬マサ先生(本学卒業生、薬学部長を歴任)が執筆した
「恩師 故 久内清孝先生を偲んで」という文章を読んでいたのですが、
偶然その中で答えをみつけることができました。
幾瀬先生によると、久内教授は2万点以上の植物を採集していたそうです。
その標本の一部は東京大学や国立科学博物館に、
大部分は本学の薬学部生薬学教室に寄贈されたとのことでした。
(国立科学博物館の標本・資料統合データベースに久内先生の名前を入れると
どのような標本が寄贈されたのか調べることができます)
今日のブログでは、展示ケースの中のキャプションに書ききれなかった
ウラ話を少しだけ書いてみました。
今回の例はすんなり疑問が解決したモデルケースですが、
大抵こんなに上手くいくことはありません。
調べるたびに噴出する疑問、格闘の日々はこれからも続きます……。
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状