出張展示のウラがわ 資料編

展示ケースの中に見開きで置いてある白い小冊子『東邦大学』、

ご覧いただけたでしょうか?

(そうです、左から2番目に置いてあるあの資料です!)



左側のページの下段に「生薬標本」の写真が載っています。

世界各地から集められた標本が棚に並ぶ様子は壮観ですね。

この写真を見た時、当時これだけの標本をどのように集めたのだろうかと

不思議に思っていました。

そんな時、幾瀬マサ先生(本学卒業生、薬学部長を歴任)が執筆した

「恩師 故 久内清孝先生を偲んで」という文章を読んでいたのですが、

偶然その中で答えをみつけることができました。



幾瀬先生によると、久内教授は2万点以上の植物を採集していたそうです。

その標本の一部は東京大学や国立科学博物館に、

大部分は本学の薬学部生薬学教室に寄贈されたとのことでした。

(国立科学博物館の標本・資料統合データベースに久内先生の名前を入れると

どのような標本が寄贈されたのか調べることができます)



今日のブログでは、展示ケースの中のキャプションに書ききれなかった

ウラ話を少しだけ書いてみました。

今回の例はすんなり疑問が解決したモデルケースですが、

大抵こんなに上手くいくことはありません。



調べるたびに噴出する疑問、格闘の日々はこれからも続きます……。

投稿者:スタッフ

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