救急医療週間
2017年09月07日9月を迎え、過ごしやすい日が増えてまいりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
9月の出来事といえば、忘れることができないのが、大正12年(1923)年9月1日に発生した関東大震災が挙げられますが、実は9月は災害にも関連するもう一つ重要な事項の啓発週間となっています。
9月9日を「救急の日」と定め、この日を含む一週間を消防庁では毎年「救急医療週間」と定めています。
「救急医療週間」は救急医療や救急業務に対する正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識の高揚を図る ことを目的として昭和57年(1982)から始まりました。
今年の救急医療週間は9月3日(日)から9月9日(土)となっており、今まさに救急医療週間の真っ只中となっています。
平成12年(2000)発行とやや古い資料ですが大森消防署が編集した書籍『大森の春秋-地域の移り変わりと消防の記録-』では、東邦大学[付属病院]は以下のように述べられています。
“東京消防庁との関係では、昭和62年から始まった救急指導医制度により、同病院からも20名近い医師の登録があるほか、救急救命士制度が確立される直前の平成2年度から、日本版のパラメディックを養成するため、看護士資格の取得を目的として東邦大学医療短期大学(注1)で職員の委託研修が実施され、平成7年度までの間に3期、合計24名の当庁職員が派遣された。
また、平成5年度からは東邦大学医学部付属大森病院救急医療センター(注2)に委託研修生の受入が始まり、平成11年末時点で7名の研修生を派遣している。
一方、大森消防署では毎年同大学医学部の医学生や同医療短期大学の看護学生の救急車同乗研修を受け入れており、これまでに多数の医師や看護婦(士)の卵が実際の救急現場を体験している。”
(前掲書 p.142 より)
医療従事者でなくとも地域とのかかわりや災害発生時など本当に救急医療の問題は考えさせられます。
病院のすぐそばにある資料室におります身としては、医療関係者・救急関係者には本当に頭が下がるばかりです。
平穏に過ごせることに感謝して、今日これからも資料室業務に携わっていければと思います。
救急医療の現場である病院ともかかわりのある当資料室としても救急の現場や実情等をいつかご紹介できる機会を持てればと思います。
*(注1)
東邦大学医療短期大学は、大正15年(1926)に開校した帝国女子医学専門学校附属看護婦養成所をルーツとし、専門学校時代を経て、昭和60年(1985)に開学した医療系の短期大学である。2005年に閉学となったが、現在同地に4年制の東邦大学看護学部が設置されている。
*(注2)
東邦大学医学部付属大森病院救急医療センターは現在は「東邦大学医療センター 大森病院救命救急センター」として、救急医療の第一線を担っている。
「東邦大学医療センター 大森病院救命救急センター」については下記URLを参照のこと。
https://www.lab.toho-u.ac.jp/med/omori/emergency/index.html
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状