梅雨真っ最中
2017年06月21日
ただいま東京は梅雨真っ最中です。
もちろん本日もあいにくの雨模様です。
資料室を任されている立場としては、梅雨の時期は特に湿度の管理に気をつけなければなりません。
少しでも資料にとって理想的な環境に近づきますようにこれからも努力いたします。
ところで話は変わりますが、「梅雨」がなぜ梅の字が使われるかというと、この時期は湿度の高さから黴(カビ)が発生しやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれ、それが転じて梅の字を使った「梅雨」になったそうです。遠い昔の中国でのお話です。
なぜ梅の字をあてたかというと、この時期は梅が熟する時期であるからという説や、毎日雨がふることから、「毎」の字が入る梅の字をあてたという説などがあるようです。
「黴」から「梅」へ、昔の方は本当に風流ですね。
梅の字を「木」と「毎」に分解して、「きごと」と和歌で読むのは日本の文化である粋を感じますが、「梅雨」も負けず劣らず粋な発想ですね。
カビと梅は相反するようで、実はどちらも資料室と関わりがあります。
資料室としてはカビ(ないしは湿度)から資料を守らねばなりませんし、梅ちゃん先生でも有名になりましたが、当資料室の最寄駅は梅屋敷です。
なんだか不思議な因縁です。
梅雨にまつわりまして、今回はもう一点お話しさせていただきたいことがございます。
資料室への傘の持ち込み禁止についてです。
資料の保安のため、たとえ濡れていなくとも資料室内への傘の持ち込みはご遠慮くださいますようお願いいたします。
傘をお持ちの方は所定の傘立てをご利用の上、ご入室下さいませ。
(折りたたみ傘をお持ちの方は、お持ちの鞄にご収納の上ご入室下さい。鞄に収まりきらない場合はお手数ですが、所定の傘立てのご利用をお願いいたします。)
こちらのお願いは博物館などの展示施設全国共通のマナーとなっております。
皆様のご協力をお願いいたします。
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状