寄宿舎のようす

昭和8年に発行された鶴風の第4号に、医学科第三回生が寄稿した「寄宿舎便り」という記事が掲載されてます。
前任者が辞めたあとをついで、寮姉となられた方です。
この記事では、寄宿舎の様子が書かれています。

4月には、新入生を迎えいれ、寄宿舎生が500人近くになったが、自治は続けられ、常に平和に幸福に学んで遊んでいること。
晉先生は、寄宿舎生との親睦、人格向上のために、月1回、座談会を開いていること。
この会では、晉先生から修養などについて、有意義な話を聞き、また、学生たちもそれぞれ感想を述べたり、余興などをしていること。
舎監の先生は、週3日、昼食後の1時間を面会時間として、寄宿舎生と接していること。
年中行事となっているアルコー会(遠足)では、神奈川県の苺園に行ったこと。
火災避難訓練を行ったこと。

などなど、寄宿舎の様子がたくさん書かれています。
学生たちによる自治によって運営されていた寄宿舎ですが、寮姉や舎監の先生によって見守られていたことも伺えますね。

投稿者:スタッフ

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