国文学の授業
2016年10月07日
森本治吉先生を囲んで 文学クラブ(昭和8年頃)
本学の前身である、帝国女子医学専門学校の開校時には国文学の授業がありました。
「頭脳を転換し且一面に於ては婦徳の涵養に資せんが為め」に作られた国文学の授業は、佐佐木信綱博士に講師をお願いしていました。
ただ、佐佐木博士は、帝国大学で教鞭をとっていたため、年2・3回の講義でした。
その他は、もう一人の先生にお願いしていました。
大正15年から約9年、この授業を担当していたのが「森本治吉」先生です。
以前、ブログでも紹介しました、帝国女子医専の校歌を作詞した先生です。
先生が寄稿してくださった五十年史の記事によると、出席点を取らない授業にも関わらず(だからこそ?)大変な人気だったそうです。
また、文学に興味を持った学生には、蒼潮とグループ名をつけ、折あるごとに指導をしたり、水曜日のお昼時間には講堂でお話ししてくださることもあったそうです。
医学・薬学を学ぶために入学した学生たちにとっても、国文学の授業はとても興味深く、楽しい授業だったようです。
投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状

