旅行記
2016年06月21日
帝国女子医専時代、学校行事として旅行が開催されていました。
旅行先のひとつとして、富士五湖が選ばれることが多かったようです。
昭和13年に刊行された「高峯」には、旅行記が掲載されています。

当時の医学科4年生は、5月に富士五湖を訪れたようです。
8時半に東京駅を出て、国府津駅では電車を、御殿場ではバスに乗り換え、山中湖へと向かいます。
山中湖へ到着後、水蒸気船に乗って小海へ。
樹海、富丘風穴を巡った後、17時に精進湖畔の宿に到着。
夕食、お風呂に入り、20時からは茶話会が行われました。
晉先生が「京の五条の橋の上」、須田先生(眼科)が「東下り」、学生が隠し芸など、22時頃までみんなで楽しんだそうです。
2日目は、早朝より富士山を拝み、ボートを楽しみます。
宿を後にして、白糸の滝へ。
その後に大宮の浅間神社に寄り、列車に乗り込みます。
21時に品川駅に着き、それぞれの帰路へ着きました。
忙しい学業の間の束の間の休息は、学生たちに癒しのひと時を与え、さらなる学業の励みになっていたのではないでしょうか。
投稿者:スタッフ
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