植物採集

帝国女子医学専門学校の薬学科は、昭和2年に開設されました。
授業の一環として、植物採集も行っていたようです。
昭和12年発行の『高峯』に採集に参加した学生の記録が載っています。

赤羽の志村ケ原付近で植物を採集したときのようすを薬学科2年生が記したものです。

集合場所である赤羽には電車で行ったそうですが、楽しみにしていた植物採集で、大きな胴乱(植物を入れる道具で、当時はブリキ製だったようです)を腰にかけて行きました。途中で少し、人目が気になったそうですが…。

この日は、植物学の久内教授を始め、4人の引率者がおり、全員で70人ほどの大人数だったそうです。
先生の「あれがヤヘムグラ」という声をきけば、みんな駆けつけ、採集して胴乱にいれました。
1時間半後には、採集にも慣れて面白くなってきたそうです。
お昼を食べて、さらに午後にも採集し、夕方に解散しました。

先生の指導が最初から最後まで面白かったそうで、1日かけておこなった植物採集でしたが、大自然の中で楽しい時間を過ごしたことが嬉しく、また帰ってからの標本作りを楽しみにしながら、帰途についたそうです。

この学生さんにとってはとても充実した植物採集となったようすが、とても伝わってくる記録でした。
当時の授業風景が想像できる資料です。

投稿者:スタッフ

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