鎌倉学荘

豊先生が行った事業の一つに「鎌倉学荘」の創設があります。

この学校は、小児結核や虚弱児童の子どもが療養しながら
勉強もできる全寮制の小学校として、昭和13年に開校しました。

学校であることはもちろんですが、療養も目的としているため、
環境がとても良いところでした。
そのため、小学校校庭の一部に別棟を設けて、
学校教職員・生徒・卒業生のための週末静養所としました。

昭和13年の学内誌『高峯』には、教務課からのお知らせがありました。

クラス会や休養、史跡探勝の基地として利用するのに絶好の地としておすすめしており、
宿泊する際には、寝具一切の貸し出しや食事の提供もしていたようです。

宿泊案内の一部をご紹介します。

○宿泊料(1人1日2食付)
  学  生 1円
  卒業生 1円20銭
  教職員 1円50銭(但本校出身者講師助手は卒業生に準ず)

○雑費
   洗濯代 1人1回 10銭

同じ『高峯』の就職案内ページを見てみると、
当時の初任給は50円~100円くらいだったようなので、
1日2食付で約1円だと、静養所として利用しやすかったのではないでしょうか。

投稿者:スタッフ

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