付属東邦中学校・高等学校
2014年07月04日学校法人東邦大学には、付属の中高一貫校が2校あります。
1つは、「東邦大学付属東邦中学校高等学校」
もう1つは、「駒場東邦中学校・高等学校」です。
今回は、先に創立された「東邦大学付属東邦中学校高等学校」についてご紹介します。
「東邦大学付属東邦中学校高等学校」は、
1952年にまず「東邦大学付属東邦高等学校」として創立されました。
その後、1961年に「東邦大学付属東邦中学校」が認可され、
中高一貫校になりました。
高校が認可されたのは、1952年2月で、
第1回入学式が行われたのがわずか2ヵ月後の4月でした。
そのため、事前の宣伝が不十分になってしまったこともあり、
志願者38名、合格者27名という、少数でのスタートとなりました。
初代校長は豊先生が、副校長は理学・農学博士の白鳥勝義が務めました。
習志野の騎兵連隊跡の土地で、旧兵舎を利用した校舎は、
改造や塗装を施しても、見るからに貧弱でした。
そのため開校後、数年間は、受験を考えていた生徒が見学に来ると、
その貧弱さに驚き、受験を断念した生徒もいたそうです。
しかし、そんな学校生活も楽しい思い出がたくさんあったようです。
設備がまだ行き届いておらず、自然がたくさんあったので、
『東邦大学四十年史』には、
創立当初、一・二・三回生頃までは、大変勇ましい生徒が多かったらしい。
習字の先生が夢中になって手をとって教えているすきに、
四・五人の生徒が足音しのばせてソーッと教室から抜け出していなくなる。
あとで先生が気がついて探しに出掛けるのだが、
その頃はまだ運動場一面に背丈ほどのすすきが密生していたので、
その中に隠れると、てんで探しようがない。
ほど経て蝙蝠の巣から子蝙蝠をつかまえて来た生徒が、
お土産のつもりで持って来て先生をびっくりさせるといった調子で、
野趣満々の土地柄だった丈けに、することも野生的だったらしい。
という記載があります。
また、第1回生によると、
当時は、大学の先生が教えることが多かったそうで、
たった27名の学生のために、例えば理学博士や農学博士が、
ひとりひとりの家庭教師ででもあるかのように、
熱心に丁寧に指導してくれたそうです。
そのため、
校舎はボロでも、心豊かな教育を受けられた幸せを、有難く思えます。
と回想している卒業生もいます。
一方、当時の教員も、
『創立十五周年記念誌』に
生徒数が少なかったせいもあってか、生徒と教師との間は
今よりはずっと血の通った親しいものだったという気がします。
と語っています。
開校当初の環境が完全に整っていない学校生活でも、
教師と生徒がお互いに通じ合えたと感じられるような、
思い出を語っているのが、とても印象的ですね。

投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状

