☆本館☆
2014年03月07日
東邦大学医学部の校門が新しくなりました。
同時に、守衛室や敷石もキレイになりました。
本館の佇まいは変わらず昔のままですが、
なんだか生まれ変わったように感じてしまいます。
さて、この本館ですが、戦中に空襲を受けた大森キャンパスの中で、唯一戦後まで残った建物でした。
もちろん、この奇跡的な出来事の裏側には、本館を守るためにがんばってくれた人たちがいました。
『東邦大学50年史』には空襲の体験者である
幾瀬マサさん(当時助教授)による手記の概要が紹介されています。
病院・薬学の実習室も学生寮もみんな焼けたのに、どうして本館だけ残ったのかと聞くと、
全員退避の命令を聞きそこねた7名の薬・理の学生が、あたり一面火の海と化して逃げ場を
失っているのをみた当時の矢島さん(用務員)が、庭の防火用水を兼ねた大きな水槽から
バケツリレーをしてくれれば自分はもと鳶職だったのでこんな火は消してみせると皆に呼びかけた。
どうせ今から逃げても死ぬのは同じ、それなら火を消すのを手伝おうということになり、
1階の小学校側の医化学の研究室の窓ガラスが大爆風のため穴があき、
そこから火が入ってくるのを真向うから水をかけて消してくれたとのこと。
このようにして本館は、昭和4年に建築され、戦争を経てなお、
現在も堂々と学生を迎えています。

投稿者:スタッフ
カテゴリー:資料室近状

