卒業式

今週の土曜日に本学医学部の卒業式が行われます。
これから医者になるであろう学生たちの門出が輝かしいものになればと願います。

さて、本学の第1回生が卒業する頃は、
専門学校生が医者になるためには、
現在のように卒業後、医師国家試験を受けるのではなく、
文部大臣が指定した私立の医学専門学校医学科を卒業した者にだけ、
内務大臣から免許が下付される仕組みになっていました。

卒業試験期に文部省から医術開業試験委員が派遣され、
学校施設の視察と、学生に卒業試験を課しました。

これに合格すれば学校は指定校の資格を得る事ができ、
卒業生には医師免許が与えられるという制度で、
第1回の卒業生が合格すれば、第2回生以後は続いて
この恩典に浴することができる定めになっていました。

そのため、責任の重さは学生ばかりでなく、教える側の教員たちにもあり、
学生と教員が一体となって猛勉強したそうです。

卒業の直前に行われた試験の結果は1930年2月18日に発表され、
全員みごとに合格し、指定校の資格を得ることができました。

第1回生を入学当初から教えた長谷川教授
実際指定が決まった時われわれは本当にホッとした。
これで皆さんをお育てしながら学校の数年間を一緒に過ごして貰った甲斐があった。
そして、これで傍から文句をいわれない女医が誕生したことは大きな喜びだった。
いまでもその時の嬉しさは、昨日のことのように鮮かに頭の中に残っている。

と、語っています。

このように、第1回生の卒業は学校全体が一体となって、成し遂げられました。

投稿者:スタッフ

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