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理事長からのメッセージ(1)

会  期:2011年9月1日(木)~9月30日(金)

初代理事長

額田 豊(1925年3月10日~1957年3月31日)
1878(明治11)年岡山県生まれ。


1925年に弟の晉と帝国女子医学専門学校を創設し、理事長に就任する。その後、薬学科、理学専門学校を設立し、日本初の自然科学系女子専門学校を作り上げた。


戦後は被災した大森地区の復興に加え、習志野に新たな土地を確保しキャンパスの拡充を図った。また、理系一貫教育を目指し東邦大学付属高等学校、駒場東邦中・高等学校を開設するなど、現在の東邦大学の礎を築いた。


1957年、高齢を理由に理事長を退いたが、その後も1972年に94歳で逝去するまで東邦大学顧問を務めている。
message
帝国女子医学専門学校開校および付属病院開院にあたり、学内広報誌によせた文章。「本校の創設につきて」のタイトルで、女医学校創設の目的や今後の展望を述べている。
 さて私が何故に女医学校を建設しましたかと云うに、これには多少の理由があるのであります。(…中略…)私共兄弟は不幸にして幼にして父を失いまして母の手一つで随分困難の内を育ったのであります。(…中略…)それ故いささか此母に対して謝恩の意味と紀念の為め且つ私の家は代々医師でありましたので特に女医学校を選んだ次第であります。(…中略)
 次に此学校組織は財団法人であります。それ故最早私一個人の学校ではありません。勿論校長其他の所有でもありません。今後は私共と皆さんとは一家族であります。互に一致共力して此学校を立派なものに仕上げて行かなければなりません。私共も誓って力の及ぶ限り尽力致す積りでありますから、皆さんも其積りで努力して下さい。そして互に国家社会に一つ貢献し様ではありませんか。
(「学友会会報 第一号」大正14年)

第2代理事長

額田 晉(1957年4月1日~1963年7月6日)
1886(明治19)年岡山県生まれ。


帝国女子医学専門学校創立者の一人として校長に就任、同時に開院した付属病院長も兼任する。戦後、東邦医科大学長、東邦大学医学部長を歴任した後、1957年に理事長兼学長へ就任した。


理事長時代には、全国的に展開された医療労働組合による労使交渉や病院ストライキなどが東邦大学においても実行されるなど困難を極めたが、付属高校への中学校増設や習志野の教育施設拡充など、教学環境の整備に努めた。


当時の事務局長による学校資金流用問題の責任をとって1963年に辞任。翌年創立40周年を目前にして77歳で急死した。
message
病院ストライキ終結後、学内の情報共有を図るために「東邦大学広報」が創刊された。第一号冒頭には、教職員の責任ある行動を促すとともに、新たな出発に対する決意が述べられている。
 従来大学の方針、事情等が正確に広く教職員に徹底されないきらいがあり、運営上種々の障害がありました。この障害を取除いて教職員が何らの疑念もなく、気持よく責任をもって仕事にはげまれる様に致したいと思い、その一つの試みとして、各学部、高等学校より委員の方達の御参集を願い協議した結果取敢えずこの様な形で広報を発行することに決めた次第です。(…中略…)争議は同窓生の献身的な大学を守る努力と、心から大学をよくしようと思う教職員の不眠不休の努力によって、解決せしめました事は、誠にうれしくたのもしい限りであります。(…中略…)
 当大学は、今や幾多の試練を経て、基礎的な段階は終り「ツチ」音高く、建設、創造の時代、即ち躍進の時代に入ってきました。(…中略…)
 どうか教職員の皆様も、従来の感覚から脱皮して、新しい偉業建設のため、又気持よく研究し仕事ができる様に責任をもって、全学をあげて新時代の大学にもりたてて行こうではありませんか。
(「東邦大学広報 第一号」昭和36年)

第3代理事長

高木 逸雄(1963年7月7日~1964年8月30日)
1886(明治19)年東京都生まれ。


帝国女子医学専門学校開設の翌年に医化学教授として着任する。昭和12年に一度退職するも戦後になって理事に就任し、キャンパスの復興促進に尽力した。


第2代理事長額田晉とは東京帝国大学在学中以来の仲であり、彼の辞任を受け臨時の理事長代行に就任する。学内問題の最中での理事長就任であったことから、問題の沈静化に向け力を注いだ。


理事長を辞任した直後に学長の額田晉が急死したため、ふたたびその後を受けて学長に就任し、1967年まで務めている。
message
額田晉学長の急逝を受け学長に就任した際のあいさつ文。理事長“代行”ではなく正式な学長就任に当たって、前学長の意思を引き継ぎ大学の復興に尽力する決意が述べられている。
 額田前学長の急逝は、本学にとっては一大痛恨事でありました。(…中略…)私としては最近理事長の重職を辞したばかりのところへ、又々学長の重責を引受けて、果して勤め得るかどうか自信もありませんのでしたが、事情止むを得ずお引受けした次第であります。
 然し一旦お引受けしました以上は前学長の建学の精神と、教育の理念とを尊重、踏襲して、出来得る限り努力して本学のために微力を尽す覚悟であります。
 目下東邦大学にはなすべき事が多々ありますが、すべては皆さんの御援助と御協力とによってなしとげ得ることであります。何卒、今後とも一層御協力下さるよう、関係者の皆さんに此の際特にお願いする次第であります。
(「東邦大学広報 第十九号」昭和39年)

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2024年03月19日 更新

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