コンピュータグラフィックスの医学応用(2/2)
(3)どこまでできたか?
まだ、サンプル数が30例と少ないですが、面白い結果が出はじめました。人の顔が人それぞれであるように、頭蓋骨にも個人差があります。しかし、目の上に鼻があるようなことはなく、大まかな変形のパターン(モード)があります。主値解析という手法で調べた結果を図2に示します。(a)図は大きくなりながら下に下がるパターン、(b)図は鼻に向かって縮小するようなパターンです。このようなパターンを重ね合わせることで、個人差を表現することができるようになります。このことを利用して、形状の推定が行えます。まだ、サンプル数が少ないですが、今後データを充実させ、実用化を目指してゆきます。
図2.変形モード
(a)モード1
(b)モード2
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