理学部生命圏環境科学科

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科学のミカタ ~環境科学体験実習 伊豆大島~

科学のミカタ ~環境科学体験実習 伊豆大島~01
2010年4月21日~24日 伊豆大島において、1年生対象の野外実習-環境科学体験実習が行われました。これは1年生が最初に履修できる実習で、毎年 入学直後の4月中旬に行われる実習です。この実習は、これから生命圏環境科学科で科学を学ぶにあたり、「科学とはどういうものか」をフィールドに出て体感 することを目的としています。同時に入学まもない段階で、学生と教員・学生同士がうち解けあう機会を提供することも目的としています。

 4月21日 朝、東京 竹芝桟橋を出発し、2時間足らずで実習フィールドである伊豆大島に到着しました。東京都心からたった2時間で都内とは思えない、大自然があるのです。伊豆 大島では海から山までの自然、また島の生活・文化をみることができ、生命圏環境科学科において絶好の実習フィールドです。

 この実習では、事前に学生は班に分かれてそれぞれ実習テーマを設定し、それにそった調査や観察、施設見学などをして、その結果や考察を大島の島民 の方々に発表することが課題とされていました。各班の設定テーマは「大島でのエネルギー利用」、「リスの食害」、「磯の生物」、「火山活動」、「岩石」、 「水産資源」、「生活・文化」に関することなど、多岐にわたりました。大島に到着後、各班それぞれ着港した元町周辺での聞き込み調査や施設見学、生物観察 などを行いました。事前学習で挙がった疑問の解消に務め、また事前学習では感じ取れないことを実際に観察、見学することで現状を感じることができたようで す。この日は天候にも恵まれ、散策には絶好の陽気でした。

 翌日、「植物の遷移」や「火山・溶岩」等をテーマにしていた学生たちは三原山の登山を予定していましたが、あいにくの暴風雨のため、三原山外輪山のみの 散策・調査となりました。「火山・溶岩」班は噴火口などを観察することができず残念でしたが、「植物の遷移」班は低地から高地にかけて散策し、高度によっ て植物が移り変わっていく様子などを見てとることができました。一方、「水産資源」や「生活・文化」等をテーマにした学生たちは、かつて漁業基地として繁 栄していた港町、波浮(はぶ)周辺へ行き、東京都島しょ農林水産総合センター 大島事業所や伊豆諸島の伝統加工食品である “くさや” の製造所「藤文商店」等、施設見学を行いました。島しょ農林水産総合センターでは、職員の方に水産資源の現状やキンメダイの養殖など最新研究を紹介してい ただき、また研究施設の見学しました。学生たちは、水産調査・研究現場で活動している職員の話に興味を抱いたようで熱心に質問をしていました。藤文商店で は、学生たちは建物に入る前からくさや独特の強烈な香りに顔をゆがめていましたが、くさやを口にしてみるとそのおいしさに驚いていました(そうでない人も いたかも…)。くさやは、「くさや汁」にトビウオやムロアジなどの魚を浸してつくります。その昔、魚を保存するために塩干品にしていましたが、貴重品で あった塩を節約するために同じ塩水を使用していたことがくさやの発端でした。この塩水を繰り返し使用することで微生物が生息するようになり、発酵して独特 の香りを発するようになりました。これが「くさや汁」と呼ばれています。このようにくさやには、発酵など微生物学分野の科学や生活文化が背景にあるので す。

 23日、最終日に大島島民への発表を控え、各班 内容の整理やポスター作成を行いました。足りないデータを補うために再び施設や図書館へ訪問する班や集めてきた資料の見直しを行う班が合ったりと、それぞ れ内容を詰めていきました。「大島のひとに自分たちの考えや新しい提案を伝える」という風呂田教授の言葉を胸に、各々 仕上げに向けて夜遅くまで奮闘していました。
 最終日 大島町役場において、完成したポスターを前に島民に向け発表を行いました。前日の島内放送による告知もあったため、大島町役場の職員の方のほか、多くの島 民の方々が来場してくださいました。班により様々な工夫をこらしたポスターがそろい、理解してもらおうと一生懸命に説明を行っていました。学生は「はじめ は緊張したけど、先生方や友人にアドバイスをもらう度にうまく説明できるようになった」と成果発表の手応えもあったようです。

 大島実習を終え、学生同士もうち解け合ったようです。「修学旅行気分で参加したけど、実際はきつかった。でも、皆でひとつのことをやり遂げられて 楽しかった」との声も聞かれました。大学では研究活動やその成果発表する機会が多くあります。この実習は、その一端を短い期間で体験するプログラムで、学 生たちは科学の見方やアプローチの仕方を学べたことと思います。伊豆大島で身につけたことが、今後の学生生活に役立つものになると期待されます。

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