千葉教授の翻訳書が出版されました。
千葉康樹教授(英語教室)の翻訳書、J・S・レ・ファニュ『ドラゴン・ヴォランの部屋 レ・ファニュ傑作選』が東京創元社から出版されました。
内容紹介
1815年、パリに向かう英国人青年が救った見目麗しい伯爵夫人。彼女に魅せられた青年に迫る不気味な陰謀を、活劇を交えて綴る表題作ほか、若い娘が嫁いだアイルランドの名門貴族が抱えるおぞましい秘密を描いた「ティローン州のある名家の物語」など、全五篇を収める。「吸血鬼カーミラ」で知られる、十九世紀中葉に活躍した怪奇幻想作家の約半世紀ぶりとなる日本オリジナル傑作選。
出版社ページ
訳者からひとこと
今回翻訳したシェリダン・レ・ファニュという作家は、いまから100年以上前のアイルランドで活躍した作家です。当時から、幽霊などの登場する怪奇小説で有名でした。また、ヨーロッパでは伝統的な存在である吸血鬼や悪魔などを登場させた作品でも注目を集めました。日本でも、怪奇小説ファンの間ではよく知られたレ・ファニュですが、文庫本での新しい翻訳は50年近くありませんでした。今回、久々の翻訳が出たことを非常にうれしく思っています。(千葉康樹)