理学部化学科

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高校生のための夏休み理科教室2014

高校生のための夏休み理科教室が7月25日(金)と26日(土)に開催しました。今年の実験はAコース「色素と金属イオンが織りなす色の世界~玉ねぎの皮を使って染色しよう~」とBコース「植物プランクトンの光合成色素の抽出」をおこないました。

Aコース:「色素と金属イオンが織りなす色の世界 ~玉ねぎの皮を使って染色しよう~」

錯体化学教室  加知千裕 准教授

私たちは古くから、植物などを使った草木染めで、糸や布を様々な色に染めてきました。染色の決め手になるのは、植物の色素と金属イオンの組み合わせ(錯イオン)です。玉ねぎの皮から色素を抽出し、染色を体験しながら、錯イオンの魅力に迫ってみました。

Bコース:「植物プランクトンの光合成色素の抽出」

地球化学教室  千賀有希子 講師

海洋や湖沼に漂っている植物プランクトンは、光合成生物として重要な存在です。植物プランクトンの光合成色素を抽出して、その光吸収スペクトルを測定するとともに、植物プランクトンの生物量を算出してみました。

実験を終えて

実験終了後に、参加者に学科主任から修了証書が手渡されました。その後、大学院生や教員を交えて懇談会が行われました。

参加した高校生や教員に実験について聞いてみると

  • 『学校の授業では文章そのまま暗記した用語(金属イオン、錯体イオンなど)も実際に実験して、自分の目で見て、体で感じることができてとても濃厚な時間を過ごすことができました。来年も参加させていただきます』
  • 『色が見えるのは補色が関係していることや、組み合わせる金属イオンによって色が変わることなど、たくさん勉強できてよかったです』
  •  『色素のもと(野菜、果実、葉、花など)を変えたり、金属イオンを変えたり、濃度や時間、温度などの条件を変えたり、研究テーマが広がりました』
  • 『化学科の実験でしたが、生物で習ったことがたくさんでてきて、化学と生物はすごく近いところでつながっているんだなと思いました。吸収スペクトルは学校の授業で習ったことがあるけれど、実際に自分で実験などして計算したのは初めてだったので、より理解が深まりました。とても楽しかったです。よい体験をさせていただき、ありがとうございました』
  • 『触ったことのない実験器具がいっぱいあって、少し戸惑ったけど先生方がわかりやすく教えてくださったので、何とかやることができました。失敗もいい経験になりました』
  •  『一つ一つ測定して記録する大切さを良く知ることができました。来年も参加したいです』
  • 『吸光光度計の扱いが非常に大変だった』
  • 『今日の理科教室を通して、有機化学、特に環境や生物に対して興味がわきました』
といった、感想が寄せられました。化学科では、来年度も夏休み理科教室を開催する予定です。

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