理学部化学科

メニュー

フェロセンを連結すると

フェロセンを二個つなぐとどうなるだろうか。それぞれのフェロセンが一個ずつ電子を放出できるので、この分子−ビフェロセン−は1個ずつ2個までの電子の出し入れ(酸化還元)が可能となる[図7]。
[図7] ビフェロセンの酸化還元過程
[図7] ビフェロセンの酸化還元過程
その結果,分子が取りえる状態の数が増えるのである。この性質を利用すると、電子状態のスイッチング機能を持った物質を開発することができる。この分子で作られた結晶の中では電子やスピンが飛び回り、温度や圧力を変えると激しい状態転換(相転移)が起こるようになる。それに伴って、磁気的性質や力学的性質が激変するから興味深い現象が現れるようになる。例えば最近,温度によってビフェロセンのイオンの価数が+2価と+1価の間を行き来するユニークな化合物を発見した。このイオンの価数変化は自然界に従来存在していなかった全く新しい現象だが、物質設計の基本原理として普遍性を持つ概念であることがわかってきた(2005年)。これは私達の研究室で行われているホットな研究の一例で,本学の無機化学教室(化学科)、物性物理学教室(物理学科)との共同研究によって、さらに新しい展開が開けつつある。
[持田智行:物理化学第一教室]

お問い合わせ先

東邦大学 理学部

〒274-8510
千葉県船橋市三山2-2-1
習志野学事部

【入試広報課】
TEL:047-472-0666

【学事課(教務)】
TEL:047-472-7208

【キャリアセンター(就職)】
TEL:047-472-1823

【学部長室】
TEL:047-472-7110