秋田県玉川温泉 2
玉川温泉の活動状況は大局的には、相当長期間にわたって極端な変動がなかったようにみえます。これを確かめるために,1954年以来玉川温泉の大沸(おおぶき)源泉とその周辺に大小点在して湧出している温泉水の調査研究を続けてきました。
この玉川温泉主源泉の大噴(沸)はpH 1, 湧出量毎分約9000 Lにおよぶ大きな火山性酸性泉です。国内の一般的な温泉水の中の陰イオンの濃度はCl-<SO42-ですが,玉川温泉大沸泉での温泉水の濃度はCl->SO42-で,火山活動の影響を受けている初期の温泉です。