理学部生物分子科学科

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紫外線 (ultraviolet light)

 可視光線の短波長端(360-400 nm)から、1 nmくらいまでの波長範囲の電磁波。肉眼で見ることはできない。英語で「紫外」は「ultraviolet」であることから、UVと略される。波長によって、近紫外線(300 nm以上)、遠紫外線または真空紫外線(200 nm以下)とよばれる。紫外線の波長は、nm(ナノメートル)単位で表される。1 nm = 1×10-9 (0.000000001) m。

 太陽光の放射する紫外線の中で、波長の短い紫外線は、大気中の分子によって吸収されるため、通常は地表には到達しない。一方、近紫外線は地表まで到達し、日焼けなどの原因となる。また、紫外線が皮膚がんの原因になるのは、紫外線吸収によりDNAの損傷が起こり、突然変異を引き起こすからである。また、目の疾患である白内障の原因にもなる。

 近年、南極や北極上空の成層圏のオゾンホールの規模の拡大が問題になっている。フロンガスによって成層圏のオゾン分子(O3)が破壊され、オゾンによって吸収される紫外線量が減少する結果、地表に届く紫外線量が増大し、皮膚がんや白内障の原因になる恐れがあるからである。

 多くのタンパク質は可視領域の光を吸収しないが、近紫外線を吸収する。これらの吸収は、どのようなアミノ酸がどのくらい含まれているかだけでなく、そのタンパク質がどのような構造を保持しているかについての情報も含んでいる。またDNAが二重らせん構造を形成しているかどうかも調べることができる。
さまざまな波長の電磁波における紫外線 図:さまざまな波長の電磁波における紫外線

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