理学部生物分子科学科

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原子と元素 (atoms and chemical elements)

 すべての物質は、非常に小さい粒子が集まってできている。物質を構成する基本的な粒子を原子という。原子は正の電荷を持つ原子核と、負の電荷を持つ電子でできている。さらに、原子核は正の電荷を持つ陽子と、電荷を持たない中性子でできている。原子核のもつ陽子の数を原子番号という。また、陽子と中性子の数の合計を質量数という。

 物質中には異なった数の陽子を持つ原子が存在しているが、同じ数の陽子を持つ(つまり同じ原子番号の)原子は、同じ元素であるという。元素は物質を構成する基本的な成分で、2010年現在で117種類(うち5種類は名称未決定)が知られている。異なる数の陽子を持つ原子は異なる元素であり、たとえば、陽子の数が1個では水素(原子番号1番)、2個ではヘリウム(原子番号2番)、6個では炭素(原子番号6番)という。質量数235のウランと238のウランのように、質量数が違っても陽子の数が同じ(原子番号92番)なら同じ元素である。元素を原子番号順に並べると、化学的な性質が似ている元素が繰り返しあらわれる。似た性質を持つ元素が縦の列に並ぶように元素を配置した表が周期表である。

 1種類の元素からできている純物質を単体、2種類以上の元素からできている純物質を化合物という。単体の例は、酸素や窒素など、化合物の例は、塩化ナトリウムや二酸化炭素、水などである。単体と元素は同じ名称で呼ばれることが多いため、注意が必要である。「水を電気分解すると水素と酸素が発生した」というとき、この水素と酸素は単体の物質名を意味しているが、「水は水素と酸素からできている」というとき、この水素と酸素は化合物を構成する元素(成分)を意味している。

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