6、講演内容
形成外科は、先天的あるいは後天的な体表の変形や機能障害を可能な限り正常な状態に修復する外科です。
がん（癌）を切除した後、皮膚皮下組織、筋肉や骨に大きな欠損を生じた場合には、機能的にも整容的にも障害を生じます。形成外科では様々な領域の癌切除後の再建手術を行っており、特にマイクロサージャリ—による遊離複合組織移植や有茎皮弁、局所皮弁、植皮など多様な手技を用いた再建を行っています。
最近では乳房再建症例も増加してきており、自家組織による乳房再建（筋皮弁移植）のみならず、人工物（シリコンインプラント）による再建も一部保険適応となり、今後は再建を希望される患者さんの増加が見込まれます。
本講演では、がん切除後欠損に対する形成外科再建手術についてお話します。