東邦大学薬学部（船橋市三山・習志野キャンパス）では、第５７回東邦大学薬学部公開講座を次のとおり開催します。

　薬学部では、一般の方を対象に「薬と健康の知識」をわかりやすく伝えることを目的に、１９８５年から定期的に公開講座を開催しています。今では一般の方のみならず、地域の薬剤師に対する生涯教育の場としても大きな役割を果たしています。

　３年前に起こった東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故。この事故をきっかけに放射線や放射能に一般の方々からも多くの関心が注がれました。しかし、ニュースなどから流れてくる情報に人々は奔走し、場合によっては風評による被害なども起こっています。これは、情報の発信者・受信者の双方に放射線そのもの、または報道等で使用される用語や単位、数値の知識が不足していることから、過剰な反応を引き起しているものと思われます。

そこで本公開講座では、そもそも「放射線」とは何なのか、わかりやすく解説します。さらに、放射線が人にとって役立てられている医療技術についても紹介します。「正しく知って正しく恐れよう」。放射線をしっかり理解し冷静に見つめることで、適切に恐れと適切に付き合うことが我々に求められています。