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プレスリリース 発行No.312 平成24年2月8日

都民公開講座
心臓弁膜症治療の最先端

東邦大学医療センター大橋病院 心臓血管外科
尾崎重之教授が講演

東邦大学医療センター大橋病院(東京都目黒区大橋)では、2月26日(日)に都民公開講座「心臓弁膜症治療の最先端」(主催:一般社団法人 東京都臨床工学技士会)を開催します。

 東邦大学医療センター大橋病院は東京都臨床工学技士会と連携し、啓蒙活動の一環として臨床工学に関連するテーマで都民公開講座を開催しています。今回は本院の尾崎重之教授が、「心臓弁膜症」治療の最新技術について、医療関係者を含む多くの都民の方々に向けた講演を行います。

心臓弁膜症治療の最先端

■日 時:2012年2月26日(日)
     10:30~11:30(開場9:30)
■会 場:東邦大学医療センター大橋病院 臨床講堂
■定 員:100名
■その他:受講料無料、事前申し込み不要

尾崎重之教授

尾崎重之教授01

東邦大学医療センター大橋病院 心臓血管外科
日本で初めて自己組織(心膜)を使用した大動脈弁形成術を実施した心臓外科医として、これまでにも多くのメディアで紹介されている。

 狭心症・心筋梗塞に次いで多い心臓の病気「心臓弁膜症」。推定患者数はおよそ200万人に及び、手術を必要とする患者は年間およそ1万人ともいわれています。その中でも多いのが『大動脈弁疾患』で、放っておくと心不全の原因になったり、突然死に結びつくこともまれにあります。
尾崎重之教授02

 本院では、大動脈弁疾患に対して「悪い弁は取り換える」という人工弁を用いた従来の手術法ではなく、より身体に優しい手術『大動脈弁形成術』を施行しています。自己組織(心膜)を使用するこの手術法には多くのメリットがあり、食事や運動の制限がないほか、女性なら妊娠・出産も可能です。
 また人工弁のように“異物”を移植するわけではないので感染に対する抵抗性も強く、異物に対する拒絶反応もありません。このため術後に脳梗塞などを起こすリスクなどが低い『生体との適合性』という最大のメリットがあります。
 2007年4月から開始し、2011年9月末現在400例を超える症例を経験しましたが、良好な成績を残しています。
 2011年11月には、医療先進国であるドイツのGerman Heart Center(ミュンヘン)で3例の大動脈弁形成術を施行し、高い評価を受けました。世界的に注目が集まり、評価も高まってきている大動脈弁疾患治療法の最前線である『大動脈弁形成術』について、詳しくご説明いたします。

主催:一般社団法人東京都臨床工学技士会

【本公開講座に関するお問い合わせ先】
一般社団法人 東京都臨床工学技士会 事務局
〒153-0044東京都目黒区大橋2-16-28

【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
東邦大学医療センター大橋病院 臨床工学部
〒153-8515 東京都目黒区大橋2-17-6