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プレスリリース 発行No.303 平成24年1月24日

市民公開シンポジウム
『大津波で被害を受けた沿岸域の生物多様性の現状』に参加
~理学部 大越教授:被災したアサリをはじめとする二枚貝の現状を語る~

2012年2月5日(日) 仙台国際センターにおいて開催される市民公開シンポジウム 『大津波で被害を受けた沿岸域の生物多様性の現状』 で、東邦大学理学部生命圏環境科学科の大越健嗣 教授が 「万石浦、松島湾、松川浦のアサリと二枚貝の現状」 について発表を行います。
~理学部 大越教授:被災したアサリをはじめとする二枚貝の現状を語る~

 昨年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、東北から関東にかけての広い地域で未曾有の大災害が生じ、干潟、藻場、海岸林などの沿岸環境やそこに生息する生物にも例外なく、大規模かつ広域的な変化と撹乱がもたらされました。漁業や養殖をはじめとする海の恵みを大きく享受していた東北地方沿岸地域の復興のためには、沿岸生態系の回復が非常に重要な課題と考えられています。
 現在 地震と津波による沿岸生態系への影響について、様々な研究チームが調査・研究を行っていますが、影響範囲が広く、また生物の生息場所や生態は多様であるため、個々の調査では十分にカバーできないのが現状です。そこで、研究者や研究チーム間での連携や情報交換、市民への情報公開を目的に『東北沿岸生態連絡会』が昨年9月に発足されました。本学の大越教授もその幹事のひとりとして参加しています。
 本シンポジウムは、地域市民に地震・津波後の海辺の生物における現状を伝えるため、同連絡会が中心となり企画されました。地震・津波後の大きく変化した環境やそこに生息する生物が受けた影響など、沿岸生態系の現状と今後の見通しについて、海洋・水産・生態の専門家が一般の方にも分かりやすく紹介します。本学からは大越教授が『万石浦、松島湾、松川浦のアサリと二枚貝の現状』について発表を行います。
 大越教授は長年にわたり、宮城県の万石浦や松島湾、福島県の松川浦で、干潟生物について調査・研究を行ってきました。震災後も精力的に活動しており、震災のストレスで殻の模様が変化したアサリの発見などといった調査結果を発表(参照:2011/4/28 プレスリリースNo.2132011/9/8 プレスリリースNo.251)し、干潟生物の現状を伝えています。本シンポジウムでは震災直後からこれまでにどのような変化が起きたのか、アサリをはじめとした干潟に生息する二枚貝を題材にお話しします。

市民公開シンポジウム

『大津波で被害を受けた沿岸域の生物多様性の現状』
主催:東北沿岸生態連絡会、東北大学生態適応グローバルCOE
共催:日本生態学会東北支部
後援:日本海洋学会、日本生態学会、日本水産学会、日本ベントス学会、応用生態工学会、
    環境省東北地方環境事務所、国土交通省東北地方整備局、岩手生態学ネットワーク
【日時】 2012年2月5日(日) 13:30~16:30
【場所】仙台国際センター 萩ホール(宮城県仙台市青葉区青葉山無番地)
【定員】250名
【その他】参加無料、事前申し込みが必要(WEBまたはFAX)
※参加申込等に関するお問い合わせ先
 東北大学生態適応グローバルCOE TEL:022-795-3637

【取材等に関するお問い合わせ先】
東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1   E-mail: press@toho-u.ac.jp
TEL/FAX:047-472-1159    M Phone: 090-8722-8471