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プレスリリース 発行No.243 平成23年8月6日

スーパーサイエンスハイスクール野外実習
君も伊豆諸島でダーウィンになろう!
~フィールドワークを通して学ぶ島の生物の生態と進化~

 2011年8月8日(月)~12日(金)、伊豆諸島 新島において東邦大学 理学部 生物学科 長谷川雅美 教授が清真学園高等学校(茨城県鹿嶋市)スーパーサイエンスハイスクール事業の一環として野外実習を行います。伊豆諸島の生物を対象にしたフィールドワークを通して、島のそれぞれの環境に適応した生物の具体的な進化を観察し、進化について学びます。
~フィールドワークを通して学ぶ島の生物の生態と進化~

 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは文部科学省が科学技術の明日を担う人材を育むために、科学技術や理数教育を重点的に行う高校を指定する制度のことです。SSHの指定を受けた高校は先進的な理数教育を実施するとともに、大学との共同研究や国際性を育むための教育活動が行われます。また、創造性・独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組も実施しています。
 今回、清真学園高等学校SSH事業の一環として本学理学部生物学科 長谷川雅美 教授による野外実習が伊豆諸島 新島で行われます。伊豆諸島の島々の環境に適応進化した固有種を題材に、進化について学びます。

 伊豆諸島は海底火山活動によって生じ、大陸と一度も陸続きになったことない島々(海洋島)で、その生態系は長い歴史の中で島独自の進化をとげています。島ごとに環境が異なるため同じ種でも形態や生態が異なっており、地理生態学や進化を学ぶ上で重要なフィールドのひとつとなっています。
 本実習では、伊豆諸島の生物を対象にしたフィールドワークを行い、身近な島々において島の生物の具体的な進化を観察することを目的に行われます。伊豆諸島の固有種を用いた野外実習、夜間に行われるハマダンゴムシの色彩変異の観察など島独特の進化をとげた実物を用いて実習を行うことで、進化の概念をより深く学ぶことが期待されます。

行われる実習例

◆ 島の植物と訪花昆虫、植食性昆虫を用いた実習
◆ 色彩多型の地理的変異を用いた実習
◆ ハマダンゴムシの色彩変異を用いた実習
◆ 海鳥の観察

【お問い合わせ先】
東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1   E-mail: press@toho-u.ac.jp
 TEL/FAX:047-472-1159    M Phone: 090-8722-8471