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プレスリリース 発行No.138 平成22年6月14日

東邦大学理学部 公開講座
『 生物多様性って何? なぜ必要?』 開催

 2010年7月10日(土)、東邦大学習志野キャンパスにおいて、東邦大学理学部公開講座『生物多様性って何? なぜ必要?』が開催されます。講師は松田裕之 氏(横浜国立大学 教授、東邦大学理学部生命圏環境科学科 客員教授)、風呂田利夫 教授(東邦大学理学部生命圏環境科学科)が務めます。

講演① 演題 『 ワシントン条約と生物多様性にみる日本の選択 』

講師:松田 裕之 氏
    (横浜国立大学 教授、 東邦大学理学部生命圏環境科学科 客員教授)
 【講演要旨】
 今年のワシントン条約では大西洋クロマグロの禁輸が提案され、漁業国と反漁業国が激しく対立しました。禁輸に反対した日本は環境団体から非難され、Japan Timesでは日本には生物多様性条約の議長国の資格がないと報道されています。10月に日本で締約国会議(COP10)が開かれる生物多様性条約は、生物多様性の保全、その持続可能な利用、遺伝的資源等の利益の公平な分配を目指しています。日本政府はこの会議で、「自然と調和した暮らし」(自然との共生)を目指すつもりです。
 なぜ生物多様性を守らねばならないのか、マグロやクジラを食べるのは悪いことなのか、どうすれば自然と調和できるのかを考えてみたいと思います。

◆講演② 演題 『 干潟で学ぶ生物多様性 』

講師:風呂田 利夫 氏
    (東邦大学理学部生命圏環境科学科 教授)
 【講演要旨】
 干潟は海の中でも生物多様性が高い、つまり数多くの種類が生息していると言われています。しかし東京湾では多くの干潟が開発により失われ、ある種は絶滅し、またある種は絶滅が危惧され、生物多様性が減少しつつあります。今回の講演では、干潟生物の多様性はどのようにして作られているのか、その中でどんな種が絶滅や絶滅危惧に瀕しているのか、そしてそもそも干潟は干潟以外の所と比べて本当に生物多様性が高いのかについて、東京湾での長年にわたる調査結果から紹介します。そのうえで、干潟生物多様性保全が私たちに何をもらすのか、そして干潟生物多様性の回復と保全のための干潟環境再生の考え方を紹介します。
今年10月に開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を前に、そもそも生物多様性とは何か?なぜ生物多様性を保全する必要があるのか等を、本講座において保全生態学、生物資源管理の視点から解説します。

東邦大学理学部 公開講座『 生物多様性って何? なぜ必要? 』

講師:松田 裕之 氏
    (横浜国立大学 教授、 東邦大学 理学部 生命圏環境科学科 客員教授) 
    風呂田 利夫 氏
    (東邦大学 理学部 生命圏環境科学科 教授)
日 時  : 2010年 7月10日(土)  14:00~16:00
参加費  : 無料
会 場  : 東邦大学習志野キャンパス 理学部Ⅴ号館5101教室
事前申込 : 不要
※詳細は理学部公開講座ウエブサイト

【公開講座のお問い合わせ先】
東邦大学 習志野学事部 入試広報課   〒274-8510 千葉県船橋市三山2-2-1
TEL: 047-472-0666   E-mail: nyskou@sci.toho-u.ac.jp 

【内容に関するお問い合わせ先】
 東邦大学 経営企画部 広報担当   森上 需
 TEL/FAX:047-472-1159    M Phone: 090-8722-8471
 E-mail: press@toho-u.ac.jp