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プレスリリース 発行No.086 平成21年9月4日

「2009年度 東京湾 水質一斉調査」
東邦大学担当分 結果報告

「2009年度 東京湾 水質一斉調査」
東邦大学理学部生命圏環境科学科(風呂田研究室)では、昨年より始まった「東京湾一斉調査」に参加し、 2009年8月6日(木) 幕張沖と蘇我沖において調査を実施いたしました。

 本調査は、今まで各機関が別々に行っていた東京湾周辺の陸域・海域の水質調査を連携・協働し、ほぼ同一日に合わせ一斉に実施するもので、昨年初めて行われました。今年も環境省、国土交通省、海上保安庁、水産庁といった国の機関や東京湾周辺の8都県市、さらには本学を含めた大学や研究機関、民間企業及び市民団体などが参加しました。本学が担当した調査では、国土交通省 関東地方整備局が所有する船舶「あいりす」を使用し、(株)日本エヌ・ユー・エスの協力の下、実施されました。

《結果について》
 本調査は、幕張沖・蘇我沖において水深・水温・塩分濃度・溶存酸素量(DO)を測定しました。水温・塩分濃度については、両地点とも、
“  水 温 … 表層の温度は高く、底層になるにつれて低くなる ”
“ 塩分濃度 … 表層の濃度は低く、底層になるにつれて高くなる ”
というように、成層状態になっていました。
 DOについては、幕張沖(水深 11.5m)では生物の生存が困難といわれるDO 2mg/L 以下の貧酸素水塊が水深9mより下の層で形成されていました(水深11m:DO 1.73mg/L)。一方、蘇我沖(水深 9.5m)では、水深 9mの底層でも溶存酸素量 2.45mg/Lでした。これまでの調査結果などと比較すると、底層では両調査地点ともほぼ無酸素状態であると思われましたが、特に蘇我沖では思いのほか酸素がある状態でした。
 しかし、他の調査地点の結果をみると、東京湾全体では昨年とほぼ同様に貧酸素水塊が湾奥部の底層にひろがっており、また千葉県水産総合研究センターが定期的に行っている水質調査でも、例年通り貧酸素水塊の形成が確認されております。これらのことから、本学が担当した調査地点(特に蘇我沖)での結果は、一時的に何らかの理由で貧酸素水塊の若干の解消または移動が起こっていたにすぎないと考えるのが妥当です。
 なお、「2009年度 東京湾水質一斉調査」全体の速報値および分析結果は、現在のところ時期は未定ですが、関係各所から発表されます。

【お問い合わせ先】
 東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター   森上 需
 TEL/FAX:047-472-1159 M Phone: 090-8722-8471
 E-mail: press@toho-u.ac.jp