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プレスリリース 発行No.045 平成21年3月26日

生命圏環境科学科4年生、日本生態学会においてポスター賞 受賞
~印旛沼で4種のツボカビを確認した件で~

 本学理学部生命圏環境科学科4年の天野陽介さんが、日本生態学会第56回大会(3/17~21)においてポスター発表した「印旛沼におけるツボカビを含めた真菌類の検出」で、菌類・微生物部門ポスター賞を受賞しました。学部生の受賞は珍しく、天野さんが行った研究、それを理解しやすく伝えるために制作したポスターおよびプレゼンテーションが総合的に評価された結果です。
ツボカビポスター賞
 天野さんの研究は、印旛沼においてツボカビの出現状況(2008年5月~8月 計7回サンプル採取)を調べたものです。5月から7月にかけて優占する植物プランクトンである珪藻 Aulacoseira granulata に寄生するツボカビ(種名は不明)が顕微鏡下で観察されました。また、DNAレベルでツボカビの検出を試みたところ、全てのサンプルで検出され、少なくとも4種いることが確認できました(詳細:平成21年2月24日付 東邦大学プレスリリース「ツボカビは印旛沼の水質のカギを握っている!? ~印旛沼で4種確認~」)。
 ツボカビが印旛沼に常態的に存在していることが確認できたことは、日本で最も富栄養化している湖である印旛沼の物質循環を解明する上で重要な情報であり、ツボカビが印旛沼の水質に何らかの影響を与えていることが考えられます。現在、天野さんが所属している本学科環境生態学研究室(鏡味講師 担当)ではこの詳細を解析しています。

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東邦大学 経営企画部 広報担当 / 理学部 東京湾生態系研究センター 森上 需
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